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第11回ヴィデオアート研究会【1月30日】

ヴィデオアート研究会 第11回研究会(1月30日)開催のお知らせ

日時:2015年1月30日(金)19:00-21:00
会場:co-lab渋谷アトリエ2F 会議室3 (東京都渋谷区宇田川町42-6)
http://co-lab.jp/locations/shibuya-atelier/access_shibuya-atelier
(当日は入り口の鍵が施錠されております。お手数ですが遅れていらっしゃる方は下記瀧にご連絡ください)

内 容:David Joselit “TALE of Tape: Radical Software” 講読
    ゲリラテレビジョンなどの動向について

本研究会は、ヴィデオアートのアカデミックな研究と、制作や展示現場のフィールドワークを交互に行なう方針で発足されました。今回は未訳の文献から研究を進めてゆきたいと考えております。
(*会場座席数20席となります。参加希望の方は、事前資料なども御座いますの で下記連絡先、瀧までご連絡頂ければ幸いです。)

予定パネリスト
齋藤理恵会員(早稲田大学大学院文学研究科博士課程)

進行:瀧健太郎会員(ビデオアートセンター東京代表)

お問合せ:
日本映像学会ヴィデオアート研究会
代表 瀧健太郎
e-mail:taki.kentarou@ebony.plala.or.jp
ビデオアートセンター東京
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町42-6 co-lab 渋谷アトリエ内
tel:○8○- 4355-1721


報告:会報第170号(2015年4月1日)7頁

会報第169号を発行しました。

会報第169号(2015年1月1日)を発行しました。
以下のPDFよりお読みください。

JASIAS_NewsLetter169
会報第169号

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学会機関誌の改革について:お知らせとお願い

日本映像学会会員各位

学会機関誌の改革について:お知らせとお願い

 第21期機関誌編集委員会は、学会機関誌の改革について前期委員会からの課題を引き継いで検討を重ね、下記の方針で作業を進めることを理事会(10月4日開催)に提案して了承されました。ここにその概要をご報告すると共に、幾つかの検討課題について会員の皆様のご意見を賜りたいと存じます。

改革の骨子
 『映像学』に国際版『ICONICS』の機能を統合することで誌面を拡充し冊子版と電子版を刊行する
 機能の統合とは、従来は日本語論文に限定していた『映像学』に外国語論文の投稿を受け付け、『ICONICS』で行なっていた日本語優秀論文の英訳掲載は『映像学』で継続することを意味します。新『映像学』への移行の時期は、改変に伴う諸課題の解決や必要な体制の整備に目途がつきしだい決定します。

経緯の説明
 周知のとおり、国際版『ICONICS』電子版の発刊が第19期機関誌編集委員会(2010~2012)によって決定されました。単にメディア環境の変化に適応するためだけでなく、「会員の論文を海外に発信することで国際交流を促進する[1]」という国際化の新たな理念を実現するための方策です。従来の『ICONICS』の主な柱であった「招待論文」と「海外委員」を廃止するという重要な変更が同時になされたのもこの理念にもとづくものですが、その結果、『ICONICS』の学術誌としての性格は著しく変化することになりました[2]。また、『ICONICS』の電子版発刊が決定した一方で、かねてより課題だった『映像学』のウェブ公開は諸般の事情で捗々しい進展を見せていません。こうした事情に鑑み、当期編集委員会は、『映像学』に国際的発信の機能を統合し、併せて新しい『映像学』をウェブで公開することが「会員の論文を海外に発信することで国際交流を促進する」という改革の理念に照らして合理的な方策であると判断した次第です[3]。ご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

アンケートへの回答のお願い(下記の別紙でご回答ください)
 大小幾つかの課題の中で、特に会員の皆様のニーズに関わる下記の事項についてご意見を賜りたいと存じます。1.外国語論文の使用言語。『ICONICS』と同様、専門領域やアカデミック・コミュニティとの関係で独語と仏語も受け入れるべきである、というご意見や、国際交流の現状を鑑みて英語だけでよい、とするご見解もあると想定されます。2.ウェブ公開のタイミング。インターネットの利点を活かして言語を問わず即公開すべきであるというご意見や、外国語論文は即公開すべきだが日本語論文については冊子版の意義を尊重して一定期間を置いて公開する方がよい等のご要望もあるかと存じます。3.冊子版の判型。現行の『映像学』はA5判ですが、他学会の機関誌にはA4判も少なくないようです。この機会にご意見をお聞かせいただければ幸いです。なお、今回のアンケートは機関誌編集委員会内で今後行われる課題解決の作業にのみ利用させていただくもので、個人を特定できる情報(お名前、所属支部など)を委員会外にて開示することはございません。また本アンケートは、多数決で決定するための投票ではございません。この点はご了承ください。

日本映像学会 第21期機関誌編集委員会
委員長 中村秀之

(2014年12月13日)


[1]
「機関誌編集委員会報告 「ICONICS」電子版のお知らせ」(『会報』156号、2012年4月1日、3頁)、「『ICONICS』電子版の発刊について」(『映像学』88号、2012年5月25日、103頁)。
[2] 例えば、10号までの掲載論文数が平均8本弱であったのに対して、第19期の決定を受けて第20期委員会(2012~2014)が担当した『ICONICS』11号の「投稿論文」は1本(不採択)でした。
[3] 新しい『映像学』の電子版発刊は、科学技術振興機構(JST)が提供する電子ジャーナル発行用のプラットフォーム「J-STAGE Lite(仮称)」(2016年上期運用開始予定)を利用する予定で、鋭意準備を進めているところです。

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学会機関誌の改革について:お知らせとお願い学会機関誌の改革について:お知らせとお願い
別紙:アンケート回答フォーム別紙:アンケート回答フォーム(WORD版)
別紙:アンケート回答フォーム別紙:アンケート回答フォーム(PDF版)

2014年度西部支部研究例会・総会【1月24日】

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2014年度西部支部研究例会・総会のお知らせ
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西部支部では、下記のとおり、研究例会を開催します。
なお、例会の後に、総会を予定しています。

日時:2015年1月24日(土)15時〜18時
場所:九州大学 大橋キャンパス(芸術工学部)5号館531教室
         (福岡県福岡市南区塩原4-9-1)

研究例会
1)伊原久裕(九州大学芸術工学研究院)
「視線の劇場:ノーマン・ベル・ゲデスのバトルラマ写真(戦場模型写真)をめぐって」
1939年開催のニューヨーク万博のGM館において展示されたディオラマ〈フューチャラマ〉の作者として著名なアメリカ人工業デザイナーのノーマン・ベル・ゲデスは、それと平行して、軍事シミュレーション用の精密な戦場模型〈バトルラマ〉を制作しており、戦争が始まると、数多くの戦場模型を撮影し、〈ライフ〉誌に掲載した。制作された写真には、地図としての役割を担う航空写真風の形式から、航空機の窓越しに眺めたかのような臨場感のある演出で撮影されたもの、さらには架空の戦場シミュレーション写真など、さまざまな形式が入り交じって含まれており、写真として特異な表現形式となっている。本発表は、地図デザインや航空写真における同時代の傾向、〈ライフ〉誌の紙面構成の分析などから、ゲデスの戦場模型写真の特性とその社会的意味機能について論じる

2)黒岩俊哉(九州産業大学芸術学部)
「舞踏・音響・映像パフォーマンスの可能性—「響存人間展」から「映像音響詩《KYOZON 2014》までの足跡—」
2014年5月に開催された、舞踏・音響・映像によるパフォーマンス「響存—光と闇の音—」を総括し、その後の「映像音響詩《KYOZON 2014》」にいたるまでの報告と、今後の映像表現の可能性を検討する。

3)【学生発表】イヤード・アルサ・ブーニー(九州大学芸術工学府)
対称イメージの視覚的解釈に基づいたキャラクターデザイン方法」
通常、アニメーションやゲームのキャラクターのデザインを発想するにはスケッチなどを用いて描くが、描画のスキルと発想能力の低い初心者にとって容易な作業ではない。本発表では、そうした初心者も含め、発想と描写に関する制約から比較的解放された状態でキャラクターが創作できる方法として、インクブロットなど、自由連想を触発する対称イメージを用いたキャラクターのデザイン方法について報告する。

以上

日本映像学会西部支部
〒815-8540
福岡県福岡市南区塩原4-9-1
九州大学芸術工学府内


報告:会報第170号(2015年4月1日)13頁-15頁

中部支部2014年度第2回研究会【12月6日】

2014年度日本映像学会中部支部第2回研究会(12月6日)開催のお知らせ

日時:2014年12月6日(土)15:00〜17:30頃
会場:椙山女学園大学星ヶ丘キャンパス:文情棟319教室
〒464-8662 名古屋市千種区星が丘元町17番3号
http://www.sugiyama-u.ac.jp/sougou/access.html

プログラム

◎講演

岩井大輔氏(大阪大学大学院基礎工学研究科准教授)
http://www-sens.sys.es.osaka-u.ac.jp/users/iwai/jp/

タイトル:プロジェクタ応用工学が切り拓く映像投影表現

講演内容:建築物等に映像を投影するプロジェクションマッピングを見る機会が急速に増えてきた。一方、今日のように広く認知される以前から、身の回 りの様々なモノに映像を投影する表現技法には、アートの文脈のみならず、コンピュータ科学・システム工学といった工学的な研究領域においても数十年の歴史がある。本講演では、プロジェクタを用いた映像表現に関して、工学的な切り口でどのような研究がこれまでに行われてきたのかを解説し、さらに、現在取り組まれている様々な技術的限界への挑戦を紹介する。

◎研究発表1
河原崎貴光会員(徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部総合科学部併任准教授)

タイトル:GISを応用したインスタレーションの制作と地域社会での活用

要旨:建物形状のGISポリゴン情報に航空レーザー測量(国土地理院所蔵)による高さ情報を加えて作成した3次元データを粉末積層プリンターで出力 したものに、色面化した津波浸水想定ハザードマップ(徳島県所蔵)を投影し、USBマイクロスコープを使用して任意の場所を映し出すことで、津波の高さ予 測映像を実物大で投射するインスタレーションの制作に関する報告と、地域社会での活用の可能性を考察する。本研究は「津波浸水深度の仮想体験装置」として 徳島大学でGIS研究を専門とする塚本章宏氏との共同研究である。

◎研究発表2
岡川卓詩氏(広島国際学院大学情報文化学部情報デザイン学科講師)

タイトル:「〜のある風景」シリーズにおけるポップアートの境界線

要旨:インターネット上の写真や動画映像を採取し、画像編集ソフトまたは動画編集ソフトを用いて、絵画や映画、アニメーションなどのイメージ図像をコラージュするプロセスで「〜のある風景」シリーズは制作を行っている。本発表では、これらの制作工程を1950年代半ばに登場したポップアートにおける大衆イメージや文脈から考察を行う。

◎スケジュール
-15:00~16:10 研究発表(2件)
-16:20~17:10 ご講演
-17:10~17:30 ディスカッション
-18:00~ 懇親会

以上。

——–
日本映像学会中部支部
http://jasias-chubu.org/
〒470-0196 愛知県日進市岩崎町竹の山57
名古屋学芸大学メディア造形学部映像メディア学科内


報告:会報第169号(2015年1月1日)15頁-16頁

2014年度第2回映像心理学研究会【12月21日】

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平成26年度第2回映像心理学研究会
『アニメーションの動きのメカニズムに関するパネル討論会』開催のご案内
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深秋の候、益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。
さて、日本映像学会東部支部映像心理学研究会では、この度パネル討論会を企画いたしました。詳細は下記の通りです。
参加申込みに関しては文末をご覧下さい。どなたでもご参加いただけますので、是非ご出席くださいますようご案内申し上げます。

日本映像学会映像心理学研究会代表 横田正夫
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日本映像学会東部支部
平成26年度第2回 映像心理学研究会
『アニメーションの動きのメカニズムに関するパネル討論会』

日時:平成26年12月21日(日曜日)13:00~17:30
会場:日本大学文理学部百周年記念館会議室2(http://www.chs.nihon-u.ac.jp/access/
    東京都世田谷区桜上水3-25-40

プログラム:
パネル討論会 13:00~17:00
質疑応答   17:00~17:30

パネル討論要旨:
2013年にアニメーション映画監督片渕須直会員が提唱した「アニメーションの動きについて言語化・法則化して、創作現場と研究の両方の立場で概念を共有したい」という重要なテーマに対し、映像心理学研究会において、アニメーション制作現場と研究側の間で意見交換が数次に渡って繰り返されている。その結果、日本と海外のアニメーションの動きの作り方を、「リミテッドアニメーション対フルアニメ―ション」という古典的ではあるが皮相的な二分法によらず、それぞれが作る代表的な動きを受容する生理学的メカニズムによって区別することで、それらの違いがより理解しやすくなるのではないかと考えられるようになってきた。そこで今回の研究会では、パネルディスカッション形式を取り、代表的なアニメーターとして豊富な経験を有する井上俊之、稲村武史両作画監督を招き、「表現の現場で実際に動きを作っている人たちが、背景にどのような感覚を置いた動きを作り出し、どのような経験則を蓄積しているのか」について語ってもらい、それを法政大学吉村浩一氏ら知覚研究者などからの見解とすり合せることで、このテーマに関する今後の展開の礎としたい。

パネラー:
井上俊之(ゲスト)アニメーター
稲村武志(ゲスト)スタジオジブリ 作画監督
片渕須直(会員) アニメーション映画監督
深井利行(ゲスト)ブレインズ・ベース 元アニメーター養成担当、アニメミライヒアリング委員
吉村浩一(ゲスト) 法政大学(知覚心理)

司会:
横田正夫(会員) 日本大学文理学部(映像心理)

会場アクセス:京王線 下高井戸あるいは桜上水下車、徒歩8分
http://www.chs.nihon-u.ac.jp/access/

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■参加申込
どなたでも参加できますが、資料作成の都合上、12月20日(土)までに下記までお申し込み頂けますと助かります。
■参加申込・問合せ先:
日本映像学会映像心理学研究会
〒156-8550 東京都世田谷区桜上水3−25−40
日本大学文理学部心理学研究室(横田正夫)
E-mail: myokota@chs.nihon-u.ac.jp
Tel: 03-5317-9720 Fax: 03-5317-9427
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報告:会報第170号(2015年4月1日)6頁

第10回ヴィデオアート研究会【12月13日】※会場・時刻変更

ヴィデオアート研究会 第10回研究会(12月13日)開催のお知らせ
会場および終了予定時刻が変更となりました。以下にて開催します。

日時:2014年12月13日(土)10:30-13:30
会場:co-lab西麻布 KREI B1F サロンスペース
アクセス:
東京メトロ銀座線/半蔵門線/千代田線 [表参道駅] A5出口 徒歩9分、根津美術館交差点を直進、右手(東京メトロ千代田線 [乃木坂駅] A5出口 徒歩10分, 東京メトロ日比谷線 [広尾駅] A3出口 徒歩10分)
会場website
http://co-lab.jp/locations/nishi-azabu/access_nishi-azabu
google map
https://www.google.co.jp/maps?q=35.66135561174189,+139.7210860525608&hl=ja
最寄り駅からの行き方(PDF)
http://co-lab.jp/cms/wp-content/uploads/2014/06/140624nishiazabu_map.pdf
会場は入り口が当日空いております。受付左に地下への階段がございますので、お降りください。

内 容:中嶋興 ヴィデオ制作の軌跡(1964-2014)の裏側に迫る

予定パネリスト:中嶋興氏(ヴィデオアーティスト)
進行/資料作成:瀧 健太郎会員(ビデオアートセンター東京代表)

本研究会は、ヴィデオアートのアカデミックな研究と、制作や展示現場のフィールドワークを交互に行なう方針で発足されました。今回は作家の制作現場に触れる機会として、実際に作者を招聘し、10月に行なわれた回顧上映から抜粋というかたちで上映し、研究会を行ないたいと思います。中嶋氏は本研究会でも扱ってきたイヴォンヌ・シュピールマン「VIDEO再帰的メディアの美学」(p.227-230)で取り上げられている数少ない邦人ヴィデオ作家の一人です。この機会に彼の作品制作のプロセスや根底にある思想などについて伺えればと考えております。

(*会場座席数30席となります。参加希望の方は、事前資料なども御座いますので下記連絡先、瀧までご連絡頂ければ幸いです。)

参考:
http://www.uplink.co.jp/event/2014/31249
http://www.webdice.jp/dice/detail/4409/

お問合せ:
日本映像学会ヴィデオアート研究会
代表 瀧健太郎
e-mail:taki.kentarou@ebony.plala.or.jp
ビデオアートセンター東京
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町42-6 co-lab 渋谷アトリエ内
tel:○8○- 4355-1721


報告:会報第169号(2015年1月1日)11頁

関西支部第73回研究会【11月29日】

日本映像学会関西支部第73回研究会(11月29日)のお知らせ

下記の通り日本映像学会関西支部第73回研究会および、2014年度支部総会を開催いたします。

日時:平成26年11月29日(土)午後2時より
会場:大阪芸術大学スカイキャンパス あべのハルカス24F

研究発表1:東日本大震災を題材とした作品制作 – その模索と試み
発表者:宝塚大学造形芸術学部 田中健作会員
要旨:2011年3月11日14時46分、牡鹿半島(宮城県石巻市)の東南東約130km、三陸沖深さ約24km地点を震源とする東日本大震災が発生した。マグニチュード9.0と国内観測史上最大規模の地震となり、地震に連動して発生した巨大津波は、東北地方の太平洋沿岸部に甚大な被害をもたらした。本報告は、発表者が継続的に取り組んでいる題材の一つである、東日本大震災を題材とした自身の作品制作とその取り組みに焦点を当てる。主に作品制作の動機から、取材活動、作品発表を行うまでの過程を、いくつかの具体的な事例を挙げながら考察していく。

研究発表2:映画『故郷』考
発表者:近畿大学文芸学部非常勤講師 石塚洋史会員
要旨:本発表は山田洋次が監督した『故郷』(1972年)に関する考察である。山田洋次は『故郷』より前に『家族』(1970年)を監督しており、この作品は高い評価を得た。そして『故郷』も高く評価された。本発表では『故郷』の分析に入る前に、『家族』を分析する。そして『家族』の評価が高い理由を考察しながらも、この作品が抱える問題点を指摘する。そして発表内容は『故郷』の分析に移る。確かにこの作品は『家族』のような激しい劇展開を持っているわけではない。しかし『故郷』は『家族』の抱える問題点を解決しており、その結果、『故郷』は映画の映画たる魅力に溢れている。「映画の映画たる魅力」とは抽象的な言い方である。単に発表者の個人的嗜好に合致しているから、発表者に対して「映画の映画たる魅力」を感じさせるのかもしれない。
 本発表においては、議論の偏りは避けられないだろう。しかし発表者は『故郷』が極めて重要な作品であると考えているので、議論の偏りを恐れず語ることにする。

大阪芸術大学スカイキャンパス
〒545-6090 大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス24階
TEL. 06-6654-5557  FAX. 06-6654-5558
アクセス:近鉄「大阪阿部野橋」駅 西改札、JR「天王寺」駅 中央改札、地下鉄御堂筋線「天王寺」駅 西改札
地下鉄谷町線「天王寺」駅 南西/南東改札、阪堺電軌上町線「天王寺駅前」駅 よりすぐ
B1Fよりシャトルエレベーターをご利用ください。17F オフィスロビーにて、オフィスエレベーターに乗り換え
http://www.osaka-geidai.ac.jp/geidai/guide/campus/skycampus.html

研究会終了後(午後4時30分頃)同会場にて支部総会を行います。
また午後6時頃より懇親会を催します。会費5000円程度、会場は当日お知らせします。皆様の参加をお待ちしています。

日本映像学会関西支部事務局
〒585-8555大阪府南河内郡河南町東山469
大阪芸術大学映像学科内
Tel: 0721-93-3781(内線3327)


報告:会報第169号(2015年1月1日)14頁

第35回映画文献資料研究会【12月20日】

第35回映画文献資料研究会(12月20日)開催のお知らせ

日本映像学会映画文献資料研究会では下記の如く研究例会を開催いたします。会員の皆様のご参加をお待ちしています。

日 時:2014年12月20日(土) 15時~17時

場 所:日本大学芸術学部江古田校舎東棟2階E204教室
     西武池袋線江古田駅下車 徒歩5分
     アクセスマップ http://www.art.nihon-u.ac.jp/information/access.html

発表者:渡邉大輔会員(日本大学芸術学部研究員・映画史研究者)

テーマ:『1950年代日本の年少観客の映画受容をめぐる出版メディア文化との比較―「教育」と「消費」のあいだで』
「本発表では、1950年代前後の年少(子ども)観客の映画受容調査の一環として、当時、教育から娯楽にいたるまで多様な目的で現れつつあった年少児童向けの周辺メディア文化と映画の影響関係について検討する。特に、ここでは戦後児童文化を代表するマンガや絵物語などの出版メディアの動向や表象に注目したい。発表者が今夏、京都国際マンガミュージアム、大阪国際児童文学館で調査した成果を中心に、文献紹介を交えつつ報告を行う」

問合せ先:日本映像学会映画文献資料研究会
代表 田島良一(又は、鳥山正晴)
〒176-8525東京都練馬区旭丘2-42-1
日本大学芸術学部映画学科内
TEL. 03−5995−8220・8226(鳥山)

以上


報告:会報第170号(2015年4月1日)12頁

インターリンク:学生映像作品展[ISMIE]2014【京都会場/11月28・29・30日】

インターリンク:学生映像作品展[ISMIE]2014【京都会場/11月28・29・30日】上映のお知らせ

 映像表現研究会が主催する<インターリンク:学生映像作品展[ISMIE]2014>を先月末の東京会場に続いて、11月28日(金)29日(土)30日(日)の三日間にわたって京都会場(元・立誠小学校“立誠シネマプロジェクト”)にて実施致します。昨年同様に<京都メディアアート週間2014>のプログラムとして上映致します。
 他のプログラムは、ICAF実行委員会が主催する<インターカレッジ・アニメーション・フェスティバル(ICAF2014)>と今年で60回目を迎えた世界で最も歴史があり評価の高いドイツの短編映画祭「オーバーハウゼン国際短編映画祭」から二つのプログラムを上映します。ひとつは今年の“国際コンペティション部門の入賞作品集(5作品)”。もうひとつは、昨年15周年を迎えた“ミュージック・ヴィデオ部門のアンソロジー作品集(13作品)”です。

 会員以外の方々もお誘い合わせの上、ご来場いただければ幸いです。詳しくは、以下のウェブサイトにてご確認下さい。

http://www.kyoto-seika.ac.jp/kino/2014/index.html
http://d.hatena.ne.jp/e_h_kenkyu/

日本映像学会映像表現研究会
西部会代表 伊奈新祐
〒606-8588
京都府京都市左京区岩倉木野町137
京都精華大学芸術学部内


報告:会報第169号(2015年1月1日)12頁-13頁