第20回ヴィデオアート研究会【1月12日】開催のお知らせ

第20回ヴィデオアート研究会(1月12日)開催のお知らせ

日時:2019年1月12日(土)17:00-19:00
会場:東京大学 駒場キャンパス18号館2階 院生研究作業室
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_17_j.html
駒場 キャンパス までのアクセスはこちら
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/map02_02_j.html

内容:『リフレクション ヴィデオ・アートの実践的美学』を読む[vol.1]

本研究会は、ヴィデオアートのアカデミックな研究と、制作や展示現場のフィールドワークを交互に行なう方針で発足されました。今回は2018年12月に水声社から刊行された『リフレクション 
ヴィデオ・アートの実践的美学』の精読を、著者の河合政之氏の解説とともに行う研究会を開催致します。なお全2回を予定しており、次回[vol.2]を2月23日(土14時-16時、渋谷)開催となります。併せてご参加ください。

*参加される方は、事前に上記参考書籍の前半部分を読んでいただくのが望ましいのですが、当日資料も配布する予定です。

予定出席者
パネリスト: 河合政之(東京造形大学非常勤講師/学会員)

進行:瀧健太郎(ビデオアートセンター東京/武蔵野美術大学非常勤講師/学会員)

お問合せ:
日本映像学会ヴィデオアート研究会
代表 瀧健太郎

第45回大会ウェブサイト開設のお知らせ(12月19日)

日本映像学会会員各位

霜寒のみぎり、いかかがお過ごしでしょうか。
第45回大会のウェブサイトを開設いたしました。
今後、大会に関する情報を順次アップロードしていきます。
本大会より、研究発表、作品発表の申込み、および大会参加申込みをオンラインによって行います。
従来のはがき、FAXでの申込みはしませんのでご了承ください。
大会実行委員会一同、来年6月、さくらんぼの実り始めた山形で、心よりお待ちしております。

日本映像学会第45回大会実行委員会
https://jasias.jp/eizo2019
〒990-6560
山形市小白川1-4-12
山形大学人文社会科学部附属映像文化研究所内

中部支部2018年度第2回研究会【12月22日】

2018年度 日本映像学会 中部支部 | 第2回研究会 開催のお知らせ
http://jasias-chubu.org/wp/?m=201812

日時:2018年12月22日(土)13時~16時半
会場:名古屋芸術大学東キャンパス1号館7階アセンブリーホール
(〒481-8503 愛知県北名古屋市熊之庄古井281番)
※アクセスの詳細は、文末に記載しています。

 

「視覚メディアのレイヤー ─イメージ,身体,記録」

現代,視覚イメージが私たちのまわりに溢れている。いや,そう言うことすら忘れてしまうほどに,生活に浸透している。イメージをめぐる,見いだし,撮影し,編集し,そして記録するという作業は,すでに独立した行為のリニアな連続とは想定できない。カメラアプリがファインダースクリーンにあらかじめ予測される像を結ぶように,イメージは,時と場所を横断して機能する幾重ものメディアのなかで,生成する。本研究会では,そうした事態を,イメージに寄り添う身体ないしは行為から,あるいはメディアと記録との関係において,読み解き,提示することを試みる。2組3人のゲストを迎える。酒井健宏氏は,映像作家として映画制作する一方,名古屋芸術大学ほかで映像関係の授業を担当している。近刊の『身体化するメディア/メディア化する身体』(西山哲郎・谷本奈穂編著)では,「多層化する視覚メディアと身体」を著した。真下武久氏と竹内創氏は,それぞれ大学で研究・教育にたずさわるとともに,個人で,またユニットの一員としてもアーティスト活動を展開している。近年では,ともに「物質性ー非物質性 デザイン&イノベーション」展で発表した。

  

◎スケジュール
-13:00-13:10 開催校挨拶
-13:10-13:40 研究発表:松浦拓也会員
-13:50-14:20 作品発表:河村陽介氏
-14:20-14:40 休憩(*真下武久氏・竹内創氏による作品「Immaterial Archive」鑑賞)
-14:40-15:30 招待講演:酒井健宏氏
-15:40-16:30 招待講演(展示含む):真下武久氏+竹内創氏
-17:00-     懇親会(会費3000円,銘軒=研究会会場より徒歩5分)

  

◎招待講演(2件)
「つながる/かさなる視覚メディアと身体」
酒井健宏氏

要旨:
このあいだテレビでやったアニメの映画をビデオに録ったからパソコンで見る。ありふれた発言のように聞こえるが、 本来これは実に複雑なことだ。視覚メディアは多様化(multi-)かつ多層化(layered)している。今日このような状況をもたらしているもっとも大きな要因が、デジタル技術に基づく視覚メディアの普及によるものであることに議論の余地はないだろう。今や私たちはパソコンやスマホに表示される静止画像を「写真」と言い、デジタルデータで上映される動画像を「映画」と呼んでいる。この複雑さと直面しながら視覚メディアを研究対象とするには一体どのような視点が有効であろうか。本講演では、視覚メディアの歴史において生じた複数の「写真から映画へ」に注目することで、その視点の一つを提供したい。とりわけ視覚イメージの加工(いわゆる編集や合成)の様態とその歴史的変容に着目し、それぞれの「写真から映画へ」が(イメージとして記録された)身体をどのように加工および表象してきたのかを例に挙げながら示したい。

酒井健宏(さかい たけひろ)氏 プロフィール
1977年生まれ。映像作家・映画研究。
名古屋大学大学院情報科学研究科博士後期課程中退。98年に大学の映画サークルに所属したことがきっかけで制作を開始。07年『キッス占い』がTAMA NEW WAVEコンペティション部門入選。11年『CSL/タカボンとミミミ』がうえだ城下町映画祭自主制作映画コンテスト審査員賞受賞(大林千茱萸賞)。14年『ハチミツ』が第1回LOAD SHOWコンペティション入選。16年、名古屋市港区にて地域映画『右にミナト、左にヘイワ。』を制作・監督。近著に『身体化するメディア/メディア化する身体』(分担執筆)。

  

「物質性―非物質性 デザイン&イノベーション」展 あるアーカイヴの試み
真下武久氏 + 竹内創氏(合同発表)

要旨:
「物質性―非物質性 デザイン&イノベーション」展(京都dddギャラリー/2016)は、1985年にパリのポンピドゥー・センターで開催された「非物質的なもの(Les Immatériaux)」展(ジャン=フランソワ・リオタール監修)へのオマージュである。本研究は、物質性をキーワードに展覧会アーカイヴの「ある試み」を行う。我々は非物質的な環境に取り囲まれて生活している。そうした中、今改めて「物質性」が問われることになってきた。“印刷物に収まりきらない作品の記録と再表現は可能であるか?”京都展に関わったことで展覧会のアーカイヴというものを考えるきっかけになった。「非物質的なもの」展(1985)のカタログは印刷物ではあるが、ページが綴じられていない。カード式と呼ばれるものになっており、作品同士の関連性を読者が自由に見つけられるよう意図的に作られている。このカタログをモデルにノンリニアに体験できるアーカイヴができないかと考えた。参加した作家のイニシアルを使ってポスターをデザインすることから始め、このポスターをインターフェイスとして展覧会の風景、作品、情報を検索する装置として作り上げている。今回のアーカイヴは、読者がポスターの前でタブレット端末(iPad)を操作し、AR(拡張現実)技術によって展示作品を非物質的に浮かび上がらせることになる。

コンセプト: 竹内 創
デザイン: ニコール・シュミット
サウンドデザイン: 外山 央
プログラミング: 真下 武久

真下武久(ましも たけひさ)氏 プロフィール
1979年生まれ。成安造形大学准教授。
IAMAS(情報科学芸術大学院大学)修了。日常の物理的な制約をインタラクティブアートを通して解決し、新しい体験を作り出す。蒸気に映像を投影したインタラクティヴな作品「Moony」(2004)は、アルスエレクトロニカにて “the next idea”部門で受賞。主な展覧会に『Media City Seoul」(2005)、「Gwangju Biennale」(2006) 、「Shenzhen Ink Painting Biennale 」(2008)、「Sundance Film Festival」(2011)など。

竹内創(たけうち はじめ)氏 プロフィール
1968年生まれ。ニューメディア研究/アーティスト。名古屋芸術大学准教授。パリ第8大学 DEA 第三期高等教育課程、フランス国立高等装飾美術学校 Post-Diplôme 修了。インタラクティヴ美学の研究とメディア横断的な映像を制作している。主な制作プロジェクトに,「リヨンビエンナーレ1995」、CD-ROM書籍「ルソーの時」(2000)、「物質性ー非物質性 デザイン&イノベーション」(2016)。展覧会キュレーションとして「JOUABLE Genève-KyotoーParis 」(2004-2006) 。

 

◎研究・作品発表(2件)

作品「音響写真」─写真表現による音の視覚化について─
松浦拓也会員(名古屋学芸大学 メディア造形学部 映像メディア学科)

要旨:
美術作品においてのメディア領域間の在り方に疑問をもったことが私の作品制作背eorimasu ており、それは写真メディアも同様である。加工した写真はCGなのか。ディスプレイに出力したものや、プロジェクターで投影した写真は静止画の枠を超えた映像作品になってしまうのか。紙媒体に印刷したものだけが写真なのか。このように、写真は様々な領域を横断し得るメディアであるとも言えるのではないか。しかし、私はこうした現状に否定的ではない。様々なメディアが混在する世の中だからこそ新たな作品表現が生まれているのではないだろうか。私の作品制作でのベースとして、「写真メディアを介す」という方法論がある。2015年より継続して「音響写真」シリーズを制作、研究している。本作品で組み合わせ、制作している技法クラドニ図形(サイマティクス)および、フォトグラムについての先行作品やこれまでに制作したシリーズを踏まえ解説する。記録性特性のある写真を使って、目には見えない音の軌跡を提示する。また、昨年開催した個展「Sonic Photogram –音の定着-」について報告する。

  

「移動型ラボにおけるメディア表現」
河村陽介氏(MOBIUM/名古屋工業大学大学院工学研究科社会工学専攻博士後期課程)

要旨:
移動型ラボ(モバイルラボラトリー)は英国、米国、アフリカなどで運用されている特殊設備を備えた移動型の研究室の総称である。米国ではその用途のひとつとして設備や教員が不十分な遠方の学校に専門家とともに出向き、STEM或いはSTEAMなどの科学教育を普及するための活動が行われ、教育の地域格差を埋める方法として活用されている。
移動型ラボは環境調査を主とした科学教育用途のものと、FAB機器などの工房施設を備えた創作活動用途のものに大別される。本発表で紹介する移動型ラボ「MOBIUM」は位置情報や加速度、環境情報などを扱ったメディア表現に関する創作活動に特化しており、都市部、山間部問わずワークショップや展示活動を行なっている。2005年から実施している過去のプロジェクト事例やその制作プロセス、また現地の環境や住民との関わりなどについて解説し、創作活動、特にメディア表現における移動型ラボの有効性を示したい。

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◎会場へのアクセス
*名鉄犬山線「徳重・名古屋芸大」駅より東へ徒歩10分
*車で来場する場合は会場1号館北側の来客駐車場に停めてください
(許可申請・記名の必要はありません)
http://www.nua.ac.jp/outline/access/index.html
http://www2.nua.ac.jp/campusmap/shikatsu.html#facility01

以上

日本映像学会中部支部
http://jasias-chubu.org/wp/
〒503-0006
岐阜県大垣市加賀野4丁目1番地7
情報科学芸術大学院大学メディア表現研究科内

西部支部研究例会_支部総会の案内【12月22日】

西部支部研究例会および2018年度支部総会のご案内

西部支部では、研究例会および支部総会を下記のように開催いたします。年末の慌ただしい時期ではありますが、会員の皆様のご参加をお待ちしています。

日時:     2018年12月22日(土) 14:00-17:30
会場:     九州大学大橋キャンパス
                7号館1階シアタールーム
                https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/campus/ohashi/
※支部総会の後に、懇談会を予定しています。

スケジュール:
1)インターリンク学生映像作品展 [ISMIE] 2018 セレクト上映会 14:00〜15:00
2)研究発表会 15:30〜17:00
●発表1「制作活動の側面から見る特撮の可能性」
坂口将史(九州大学)
(要旨)
2012年に開催された展覧会「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」を皮切りとして、近年、アナログな手法で制作された特撮を日本の文化として保存・継承する活動が進められており、それらの活動では主として特撮の「職人技術」としての側面に焦点が当てられてきた。本発表では、近年の特撮ワークショップなどといった一般市民が特撮の制作活動に参加する事例を参考に、職人中心的な方向とは異なる形での特撮の可能性について考察する。

●発表2「『編集』が生み出す価値〜映像編集に学ぶソーシャルデザイン〜」
井上貢一(九州産業大学)
(要旨)
映像の認識には、連続的な視覚刺激を言語化可能な離散的要素に分解・再構成する作業が含まれる。空間を区切ってウチとソトに分けること。時間を区切って並べること。本発表では、この「編集」というヒト特有の営みに注目して、発表者の関心事である「ソーシャルデザイン」の方法を模索する。

●発表3「釜山における映画制作の進展 〜プロデューサー育成とアジア展開を中心に」
西谷郁(西南学院大学非常勤講師/ アジアフォーカス・福岡国際映画祭プログラムチーム)
(要旨)
報告者は「都市と映画」をメインテーマにこれまで研究してきた。2005年からは釜山の映画製作、映画祭の調査研究し、継続して参与観察を行っている。釜山アジア映画アカデミー(略称:AFiS)は従来の人材育成プログラムと異なりアジアのプロデューサー育成に特化した、新たな映画教育とビジネスのあり方を推進している。国と釜山市、民間企業の三者が一体となって取り組むAFiSの活動を概観し、今後の釜山とアジアの映画戦略の展望を考察する。

3)支部総会 17:00〜17:30

西部支部
黒岩俊哉

映画文献資料研究会「『日本映像記録センター』研究」シンポジウム(2019.1/12)開催のお知らせ

第46回日本映像学会映画文献資料研究会
2018年度科研費「『日本映像記録センター』研究」シンポジウム
「日本映像カルチャーセンター 映像作品コレクションの再検証とその意義」

企画概要
映像文化が現代社会を大きく支える今日にあって、映像遺産の発掘、収集、保存、利用は映像の発展のみばかりでなく、社会の発展にとってもきわめて重要な意味をもつ。しかしわが国には、このうえなく貴重であるにもかかわらず、正当な評価がされないまま、埋もれてしまっている映像遺産が少なからずある。「日本映像カルチャーセンター」(1972年設立)が所蔵する映像作品コレクションは、その代表格のひとつである。2016年度から2018年度にかけて実施してきた科研費研究「『日本映像記録センター」の研究 ~眠る映画遺産の発掘~」(課題番号16K02322)は、この一大コレクションに再び光をあて、その意義をあきらかにしようとしたものである。シンポジウムでは、コレクションに含まれる具体的な作品事例をとりあげながら、3年間にわたるコレクションの研究調査の結果を報告する。

日時 2019年1月12日(土)13時~17時
会場 東京工芸大学芸術学部中野キャンパス 2号館B2 マルチメディア講義室スケジュール
   13時:基調報告 奥村賢(明星大学デザイン学部、日本映像学会会員)
   14時:参考上映
      『キノプラウダ20号』(1924年、ジガ・ヴェルトフ、16分)
      『夜行郵便列車』(1935年、バジル・ライト&ハリー・ワット、24分)
<休憩>
      『ある夏の記録』(1961年、ジャン・ルーシュ、90分)
       ※各作品とも日本語字幕はなし。詳細な日本語訳資料を配付
   16時:パネルディスカッション
      パネリスト:とちぎあきら(IMAGICA Lab.)
            伊津野知多(日本映画大学、日本映像学会会員)
            村尾静二(国立民族学博物館)
            畠山宗明(聖学院大学、日本映像学会会員)
            奥村賢
         進行:西村安弘(東京工芸大学、日本映像学会会員)
主催 明星大学デザイン学部奥村研究室/日本映像学会映画文献資料研究会
問い合わせ先 明星大学デザイン学部奥村研究室      
       masaru.okumura@design.meisei-u.ac.jp

※入場無料

46回日本映像学会文献資料研究会チラシ

関西支部第85回研究会【12月15日】及び関西支部総会

下記の通り日本映像学会関西支部第85回研究会を開催いたします。研究会終了後には支部総会、懇親会も行います。会員の皆様の参加をお待ち申し上げます。

日時:平成30年12月15日(土)午後2時より
会場: 京都工芸繊維大学 松ケ崎キャンパス 東部構内 東3号館 1F K101講義室

研究発表1:アニメーション作画の為の人体立体構造のマニュアル    
発表者:大阪芸術大学大学院芸術研究科博士後期課程 李炅俅(イ・キョング)
要旨:アニメーションの人物を描く際に、老若男女、体型、絵柄など様々なジャンルの絵を幅広く描ける力となる基礎は、人体解剖学である。しかし、人体解剖学はすごく専門的で複雑な分野で、初心者には入門の壁は高く、中でも立体構造の理解は最も難しい。また、既存の人体解剖学書籍も立体構造にだけはそう優しくはないのが現状である。そこで、初心者にも人体の立体構造をわかりやすく伝えられる資料があればと思い、私が修士で制作したのが「アニメ作画の為の人体立体構造のマニュアル」である。この資料は、人体立体構造の理解に重点を置き、複雑な筋肉構造をキュービック形にデフォルメし、リアルな人体との比較、また、他書やネット活用などの有機的連動を考え、最終的に2冊構成として「基礎編」と「資料編」で制作した。博士課程で至った今は、教材としてのシリーズ化を考え研究を深めている。

研究発表2:美術館におけるソーシャリー・エンゲイジド・アートの可能性 ─映像・インスタレーション・アーカイヴ─
発表者:京都工芸繊維大学大学院博士後期課程 平井菜穂
要旨:1990年代以降に展開してきたソーシャリー・エンゲイジド・アートは、一般市民との対話や共同作業を含む社会関与型の芸術実践である。本発表では、フィル・コリンズ(Phil Collins 1970-)、ジェレミー・デラー(Jeremy Deller 1966-)、田中功起(1975-)らの映像作品をとりあげ、ソーシャリー・エンゲイジド・アートの鑑賞経験について考察する。これらの作品において、一般市民の参加によるパフォーマンスは、時間的にも空間的にもそれが行われた地点から切り離され、映像作品として鑑賞者の前に示される。だが、それは単なるできごとの再現や記録ではない。インスタレーションやアーカイヴといった展示手法を通じて、アーティストは、そこには立ち会わなかった鑑賞者を、単なる傍観者であることを乗り越えてあらたに社会に向き合わせるような工夫を凝らしている。本発表では、これらのアーティストの戦略の分析を通じて、美術館におけるソーシャリー・エンゲイジド・アートの可能性を検討する。


〒606-8585 京都市左京区松ヶ崎橋上町
京都工芸繊維大学 松ヶ崎キャンパス
Tel. 075-724-7014

最寄駅 京都市営地下鉄「松ヶ崎」駅
「松ヶ崎」駅からのアクセス https://www.kit.ac.jp/uni_index/matsugasaki/
キャンパスマップ https://www.kit.ac.jp/uni_index/campus-map/

・支部総会 研究会終了後、午後4時30分〜 同会場にて

・懇親会 午後6時半より 太郎屋 (京都市中京区新町通四条上ル東入ル観音堂町473
  075-213-3978  京都市営地下鉄「四条烏丸」駅、阪急「烏丸」駅より徒歩5分

日本映像学会関西支部事務局
〒585-8555大阪府南河内郡河南町東山469
大阪芸術大学映像学科内
Tel: 0721-93-3781(内線3327)
email:eizou@osaka-geidai.ac.jp

日本映像学会アジア映画研究会 日芸映画学科共催シンガポール映画上映会のお知らせ【12月15日】

日本映像学会アジア映画研究会は、日本大学芸術学部映画学科と共催で、シンガポールのドキュメンタリー映画の上映会およびトークイベントを下記のとおり開催します。

日時:2018年12月15日(土)14時〜16時30分
会場:日本大学芸術学部(江古田校舎)東棟1階 E-101教室
   東京都練馬区旭丘2-42-1

上映作品:タン・ピンピン監督「 To Singapor, with Love 星国恋」2013年

トーク:盛田茂(東洋大学アジア文化研究所客員研究員)
    村山匡一郎(日芸大学院非常勤講師/本学会員)

シンガポールは政治的安定と経済的繁栄を誇る都市国家として知られるが、その反面、建国以来の人民行動党による一党支配が続き、「明るい北朝鮮」といわれるように報道や言論など表現の自由は厳しく制限されてきた。今回の上映作品は、さまざまな政治的事情から亡命を余儀なくされた人々の生活と祖国への思いを綴ったドキュメンタリー映画である。上映後にシンガポール映画の研究者である盛田茂の解説と村山匡一郎との対談を予定。

入場無料
なお外来の入校者リストを提出する必要があり、参加希望者は12月13日正午までにお名前と所属を村山匡一郎までお知らせください。

主催:日本映像学会アジア映画研究会、日本大学芸術学部映画学科