日本映像学会第45回大会にご参加の皆さまへ

日本映像学会第45回大会にご参加の皆さまへ

いよいよ大会開催前日となりました。
会場の飲食環境につきまして、以下の通りご案内申し上げます。
皆様のご来場を心よりお待ちしています。

・大学周辺は飲食店はありませんので、お弁当を予約されていない方は、事前に近くのコンビニエンスストアなどで昼食をご購入、ご持参ください。

・事前予約のお弁当の値段は600円(税込み)です。なお、お弁当に飲み物(お茶等)はつきません。

・飲み物は各自でご用意ください。日中は気温が高くなる可能性がありますので水分補給をこまめにしてください。

・キャンパス内に特定の食事スペースはありません。各自、発表会場などで昼食を取ってください。

・お弁当のゴミは所定の場所でお捨てください。

 日本映像学会第45回大会実行委員会
https://jasias.jp/eizo2019
〒990-6560
山形市小白川1-4-12
山形大学人文社会科学部附属映像文化研究所内

クロスメディア研究会第13回研究会のお知らせ【6月22日】

クロスメディア研究会第13回研究会のお知らせ

下記の通り日本映像学会クロスメディア研究会第13回研究会を開催します。会員の皆様の参加をお待ち申し上げます。

日時:2019年6月22日(土)13:00-17:00
会場:小田原短期大学 東館リトミック室(E101)
https://www.odawara.ac.jp

〒250-0045 神奈川県小田原市城山4-5-1
アクセス
https://www.odawara.ac.jp/about/access/index.html

 

研究発表1:数の思考と相関した世界、「理念的出来事」再考―ドゥルーズ『差異と反復』の能力論批判からパトナムの内在的実在論における真理論へ 

発表者:織田理史 アトリエ第Q藝術 会員

クワインに始まる存在論の復興以来、いわゆる英米の分析哲学と大陸哲学は、主に「実在」ないし「実在論」という存在論的主題をめぐって、自然な形の架橋が可能となり、実際その架橋の試みは多く行われているように思われる。本発表では、ドゥルーズの能力論、特に彼が「能力の超越的行使」と呼ぶものに対する批判的吟味を通じて、思考という能力を再検討し、この再検討された思考と実在との相関性をめぐってパトナムの内在的実在論へと開かれる道筋を追ってみたい。最終的に、パトナムの内在的実在論的枠組みにおいて、ドゥルーズ的意味での「理念的出来事」の概念の定位を試みることで、非ドゥルーズ的な実在論を素描する。

 

研究発表2:広告業界に先進事例を提供し続ける鉄道広告 

発表者:柴岡信一郎 タイケン学園 会員

鉄道車内、駅構内は公共性の高い場所であるので、そこに出稿されている鉄道広告はクリーンで、信頼性が高い媒体として認知される。また、鉄道広告は利用者や季節、時間帯、流行の変化に応じて柔軟に出稿内容、形態を変化させられるどの業界からも重宝される宣伝媒体である。こうした鉄道広告の現状と可能性について考察する。

 

研究発表3:〈ロック〉の本質とその未来

発表者:宮田徹也 嵯峨美術大学客員教授 会員

近年、ポピュラー音楽としての〈ロック〉が様々な場面で考察されている。そこで常に問われるのは、何を以て〈ロック〉と定義するかの点にある。本発表では先ずどのような研究媒体によって〈ロック〉が考察されているのかという先行研究を分析する。次に〈ロック〉とは神と人間の関係のように、シュミラークルとして存在することがその本質であることを示す。そして「新世界秩序」と「新右派連合」が渦巻く世界の中で、これから〈ロック〉がどのような役割を果たすべきかを論考する。

 

研究発表4:「現代における古典写真技法の動向

発表者:相田晃良 芸術メディア研究会、日本写真芸術学会、APPLE JAPAN合同会社 会員

写真は時代により像を記録するプロセスが移り変わっていくメディアである。現代の写真は、イメージセンサにより演算されるデジタルデータによるものであり、かつてはフィルムに像を直接定着した。

現代の写真プロセスはより合理的である。にもかかわらず、古いプロセスによる写真作成の流れが完全に途絶えた訳ではない。むしろ古典といわれるような技法を模索する傾向も感じ取れる。

本発表では、現代において選ばれる古典技法の傾向とその理由を考察する。

 

研究発表5:バーチャル・リアリティ(VR)時代の映像表現の可能性 — 重力・無重力との関係性を中心に

発表者:李容旭 東京工芸大学 会員

社会の様々な分野でVR映像の技術が広まっている。VR映像時代の映像表現のキーワードを「重力/無重力」を中心に歴史的に検証し映像表現の現在、そしてその可能性を探る。

実写とCGアニメーションの関係を詮索しながらVR時代の映像特性を検討する。

今まで経験したことがない空間体験を提供している VR映像を紐解くキーワードとしてバイナリグラビティーBinary Gravity概念*を提出する。

重力と無重力の間に生まれてきた独特な空間体験をVR映像の特徴として捉えること、そしてその可能性を考える。

*李は「柴岡信一郎 監著「はじめての情報情報メディアコミュニケーションリテラシー」p116 技術評論社 2019 」でバイナリグラビティー概念を提出している。

 

研究発表6:「ジャズピアノ教本の変遷〜テキストから映像へ~」 

発表者:河合孝治(河合明)芸術メディア研究会 会員

今日、ジャズピアノの教則本はたくさん出版されている。しかし、クラシック音楽のように楽譜に音が固定的にエクリチュールされ、目標とする音楽の全体像が明確なら、メソッドを絞りやすいが、ジャズは即興であり、ジャズピアニストは作曲家でもある。したがってそうした広範囲な音楽的技法や素地を満たすスタンダードな教本を示すのは難しい。本発表では、レコードコピーの時代から、今日の映像を含むインターネットによるジャズピアノの学習までを考察するが、それはまたジャズに限らず「対機テキスト」、「間-共創成テキスト」と言う様々な分野の学習に共通するテーマでもある。

 

研究発表7:保育現場における「合奏劇」の実践 ~子どもの初めての出会いに着目した音楽活動~

発表者:望月たけ美 小田原短期大学 ゲスト 山本華子 小田原短期大学 ゲスト

小田原短期大学保育学科1年次後期授業では、幼稚園教育要領「表現」の内容を踏まえ、「合奏劇」を行った。その際、教員側は学生に対し、「子どもが生まれて初めてその楽器に出会う時、「合奏劇」を通して子どもに楽器の魅力や特性が存分に伝わるような紹介シーンを作り出して演じよ」という指示を与えた。先行研究では、学生の授業内発表の振り返りシートの結果を分析し、「合奏劇」の実践が、学生の創造性や保育現場での実践力を育むことに繋がったか考察した。

本発表では、継続研究として、学生が環境や鑑賞する子どもの年齢が異なる2つの保育園で「合奏劇」を実際に演じた際、子どもの初めての出会いへのアプローチに繋がったのか、2つの園の保育者と演じた学生の事後アンケートの分析結果と今後の課題について発表する。

 

連絡先
日本映像学会クロスメディア研究会事務局
〒164-8678 東京都中野区本町2−9−5
東京工芸大学芸術学部映像学科内
Tel&Fax 03-5371-2717
李 容旭
lee@img.t-kougei.ac.jp

 

関西支部第87回研究会【6月15日】

日本映像学会会員各位

 

下記の通り日本映像学会関西支部第87回研究会を開催いたします。会員の皆様の参加をお待ち申し上げます。

日時:平成31年6月15日(土)午後2時より
会場: 花園大学 拈花館(ねんげかん)104教室

 

研究発表1:小栗康平による『伽耶子のために』の翻案
発表者:京都大学大学院人間・環境学研究科 博士後期課程 沈念(シン・ネン)会員

要旨:戦後から小栗康平の『伽倻子のために』が製作された1984年までに、在日朝鮮人を主要な登場人物として描いた映画のなかで、『にあんちゃん』(今村昌平、1959)『あれが港の灯だ』(今井正、1961)『キューポラのある街』(浦山桐郎、1962)の三作は典型的なメロドラマとされている。一方、大島渚の『日本春歌考』(1967)『絞死刑』(1968)『帰って来たヨッパライ』(1968)は、メロドラマに対抗する作品として評価されてきた。『伽倻子のために』はこの二項対立の延長線に置かれ、同時代の批評家からメロドラマと呼ばれてきた。
本発表の着眼点は、映画版『伽倻子のために』は失敗したメロドラマではなく、最初から前述した6本の映画とは一線を画し、人物および人物関係の抽象化と感情移入の阻害によって朝鮮人・日本人という二項対立を強調するわけでも崩壊させるわけでもなく、両者の「間」を描写していることを論証する。この「間」という位置こそが朝鮮人にも日本人にも完全に帰属できない在日朝鮮人の境遇を示し、彼らの悲哀と希望を象徴している。さらに、映画『伽倻子のために』が李恢成のほかの文学作品の人物設定やモチーフを大量に引用していることを分析する。こうした翻案のうえでの戦略は、李恢成の文学世界を間テクスト的に翻案しているだけではなく、日本人監督が在日朝鮮人作家の作品を翻案する際にしばしば陥るある種のオリエンタリズムという罠を回避し、在日朝鮮人作家の実際の回想を隅々まで埋め込むことによって、日本人監督による表象=代行のはらむ問題を浮き彫りにする試みであることを論証する。

 

研究発表2:作品発表 映像を用いたインスタレーションより
発表者:映像作家、大阪美術専門学校非常勤講師 東陰地正喜会員

要旨:私は年に1、2度、映像を用いたインスタレーション作品を発表しています。単一画面で完結する通常の映像作品も制作しますが、インスタレーションは、画面内では完結しえない空間性と「物」性がついてきます。

今回は、自分の過去の作品の中から、コンセプトと展示方法の意図が明確な、すなわち言語化しやすい3つの作品を紹介します。実際の展示の再現はできませんが、なるべくわかりやすく展示形態を説明しながら、制作意図や今後の課題についてお話ししたいと思います。

発表予定作品
f/g (2013) 3分。
窓に影絵が重なる映像が、表と裏(図と地)を入れ替えた形で左右2つのモニタに映し出されます。

虚像と実体の倒錯について。

運ぶ人/引き摺る男 (2014) 10分。
作中に登場する額縁(M300号)の中に白布を張り、額縁画のように壁に掛け、映像を投影します。

フレームの内外、虚実の関係について。

さかしま (2016) 5分。
水と草木をモチーフにした上下が不明瞭な映像を、鏡を用いて天井面に投影し、仰向けに寝転んで見上げます。

重力について。

 

 

〒604-8456 京都市中京区西ノ京壷ノ内町 8-1
花園大学

JR嵯峨野線「円駅」下車 徒歩8分
京都市バス26・205「太子道」下車 徒歩5分
アクセスマップ:https://www.hanazono.ac.jp/access.html
キャンパスマップ:https://www.hanazono.ac.jp/about/facilities/

日本映像学会関西支部事務局
〒585-8555大阪府南河内郡河南町東山469
大阪芸術大学映像学科内
Tel: 0721-93-3781(内線3327)
email:eizou@osaka-geidai.ac.jp

第45回大会 修正版第3通信/座長の名前入りのプログラム ダウンロードのご案内

日本映像学会員各位

山形大学で開催される第45回大会が1週間に迫ってまいりました。
皆様のお手元に第3通信が届いたと思いますが、プログラムに修正があります。修正版が大会ウェブサイトの「ダウンロード」のページからダウンロードできますので、こちらをご確認ください。

なお、座長の名前入りのプログラムもダウンロード可能ですので、あわせてご覧ください。
https://jasias.jp/eizo2019/download

それでは、よろしくお願いいたします。

日本映像学会 第45回大会実行委員会
yamagata-convention@jasias.jp

第46回通常総会ご出欠はがき ご返送のお願い

日本映像学会会員各位
 
日頃より日本映像学会の活動にご参画いただきまして、誠にありがとうございます。
住所不明などで通知を発送できなかった方を除き、会員の皆様には「第46回 通常総会開催ご案内」の往復はがきがお手元に届いていることと存じます。
 
つきましては、まだご送付いただいていない方へ、5月27日(月)必着で、事務局までご返送いただきますよう、お願い申し上げます。
なお、ご都合にて欠席される方は、総会成立のための委任状(※)をご記入の上、ご送付ください。
(※)お手数ですが委任状にはご住所、ご氏名のご記入、ご捺印いただきますようお願い申し上げます。
 
 

日本映像学
 武田潔
 
176-8525
東京都練馬区旭丘2-42-1
日本大学芸術学部内
e-mailoffice@jasias.jp(事務局)

第45回大会 第3通信公開のお知らせ

日本映像学会会員各位

45回大会プログラム詳細を記載した「第3通信」を大会特設ウェブサイトに公開いたしましたので、お知らせ申し上げます。

第3通信ダウンロードページ
https://jasias.jp/wp-content/uploads/2019/05/dai3tsushin.pdf

大会概要詳細
https://jasias.jp/eizo2019/about

なお、印字資料(第3通信)は5月中旬頃発送予定です。

日本映像学会第45回大会実行委員会
https://jasias.jp/eizo2019

990-6560
山形市小白川1-4-12
山形大学人文社会科学部附属映像文化研究所内

アジア映画研究会(第10回)開催のお知らせ【6月5日】

日本映像学会アジア映画研究会(第10回)開催のお知らせ

アジア映画研究会(第2期第10回/通算第29回)を下記のとおり開催します。

日時:2019年6月5日(水) 18:00-20:00
会場:国際交流基金・御苑前オフィス7階アジアセンター(702-703会議室)

〒160-0004 東京都新宿区四谷4-16-3-7F
(東京メトロ丸ノ内線 四谷三丁目駅 2番出口 から徒歩8分)
アクセスマップ https://www.jpf.go.jp/j/access/map.html

内容:
発表1:松本志代里(「キネマ旬報」編集部/ゲスト)「韓国映画が描いてきた南と北」25分+討議

発表2:佐野光子(アラブ映画研究者/ゲスト)「レバノン映画の視角とその変容―山から首都ベイルートへ、そして郊外へ―」75分+討議

レバノン映画の父とも呼ばれるジョージ・ナスル監督(2019年1月没)が『何処へ(原題:IlaAyn?)』(1957)を発表して以来、初期レバノン映画は山間の匿名的な村を物語の主舞台としてきた。しかし70年代に入り内戦が勃発すると一転、レバノン映画の射程は首都ベイルートにほぼ限定されるようになる。この現象は2000年代半ばまで続き、以降は分散化していくが、近年はベイルート郊外あるいは「周縁」からのまなざしに依った作品が存在感を放っている。本発表では、このようなレバノン映画の変容を映像をまじえて追っていく。

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ご参加についていくつか注意点がございます。

<19時までにご来場の方>
御苑前オフィスビルの正面玄関からお入りいただき、直接7階アジアセンターフロアまでお越しください。

<19時以降ご来場の方>
19時以降はビルが施錠されます。19時以降のご来場は対応できませんので悪しからずご了承ください。

<出欠について>
国際交流基金の会場の都合で、前日までに参加者全員のお名前と、所属・役職(または職業)を報告する必要があります。参加をご希望の方は「調整さん」でおこないますので、下記のサイトへ行き、「出欠を入力する」をクリックしてください。

https://chouseisan.com/s?h=781e3ce151f9415da50b00bca3c10bc5

「表示名」にお名前と、コメント欄に所属・役職(または職業)を入力、○(出席)△(不明)×(欠席)のいずれかを選ぶ。最後にコメントがあれば入力してください。
出席の方は、前日6/4(火)18:00までにお願いします。

以上

6月座長:金子遊
※研究会終了後、5分程度、今後の開催日程について皆様とご相談があります。

日本映像学会「アジア映画研究会」
代表 石坂健治
〒215-0014
神奈川県川崎市麻生区白山2丁目2−1
日本映画大学内