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写真研究会 2021年 第6回研究発表会開催のお知らせ【3月27日】

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日本映像学会 写真研究会
2021 年 第 6 回研究発表会開催のお知らせ
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日本映像学会会員各位

写真研究会の研究発表会を、新型コロナウイルス感染拡大防止のため下記のとおりオンラインにて開催致します。皆様のご参加をお待ちしております。

日本映像学会写真研究会
代表 倉石 信乃

【日時】
2021年3月27日(土) 19:00 開始 22:00 終了予定(日本時間)*オンラインによる開催。

【参加方法】*事前予約制会議システム zoom を利用して開催いたします。
下記 URL にあるフォームから事前にお申し込み下さい。いただいたメールアドレスに zoom の ID とパスワードをお送りいたします。
登録期限は 3 月 26 日(金)12:00 までとさせていただきます。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSd3e4fHh_xfb4WhArYZW21zSNJhjWtWeAKR5DEbquosm7pThw/viewform

【発表者・発表内容】

発表1
「荒木経惟の「複写」について――1970 年代の作品を中心に」
篠田優(写真家・明治大学理工学研究科 建築・都市学専攻総合芸術系 博士前期課程)

発表2
「クィア実践としての「家族写真」」
寺田健人(写真家・東京藝術大学美術学部先端芸術表現科 教育研究助手)

発表3
「「アノニマスな記録」としての写真――1960 年代後半日本におけるテクノロジー中心主義写真概念の成立について」
久後香純(ニューヨーク州立ビンガムトン大学美術史コース博士課程/ 早稲田大学招聘研究員)

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【発表要旨】

発表1
「荒木経惟の「複写」について――1970年代の作品を中心に」
篠田優(写真家・明治大学理工学研究科 建築・都市学専攻総合芸術系博士前期課程)

 本発表は、主に 1960年代後半から 1970年代前半に発表された荒木経惟の写真作品を貫く特徴的な方法論である「複写」を主題として扱う。
 荒木経惟は、個人としては異例ともいえる数の著作出版歴をもち、国内外で次々と展覧会が開催され続けていることを踏まえれば、極めて多作な作家といってもよいだろう。その荒木が、1964 年の『カメラ芸術』12月号に発表した作品「中年女(おんな)」に付した文章において、つぎのように述べている。

中年のご婦人ほどドラマティックなものはありません。(…)おんなを表現しているのです。ぼくは、それを複写してならべるだけでいいのです。[下線:引用者]

 ここで表明されている「複写」とは、その後も荒木が自らの作品を語る際に度々言及していることから、荒木の作品世界における鍵概念といっても過言ではない。
通例的な「複写」とは、美術品や書籍などを客観的に撮影する行為を指す言葉である。それではなぜ荒木は、そのような作者性の希薄な言葉を用いて、自らの作品や写真実践を言い表したのだろうか。本発表はその解明を目的とする。
 作品発表の名義をそれまでの「荒木のぶよし」から「荒木経惟」へと改めた上で、荒木が旺盛な活動を開始する 1970年代前半の写真状況において、堅固な作者性とは決して肯定的な意味だけを帯びるものではなかった。
 グラフジャーナリズムを象徴的に牽引した『LIFE』誌が終刊を迎えた時代において厳しく問われていたのは、戦前の新興写真運動から戦後の土門拳によって唱導されたリアリズム写真を経て、同時代の報道写真家へも引き継がれていた「近代写真」を支えるイデオロギーであった。
 そこでは独立した芸術としての写真を確立するために、卓抜な技能と社会への問題意識を兼ね備えた主体が要請されていた。また、そのような主体の確立は同時に、世界を静的な客体として成立せしめるものでもあった。
 だが、マス・メディアを通じて大量の映像が流通する時代において、そうした確固たる主体や、主体から画然と切り離された客体としての世界という想定はもはや機能不全に陥っていたといってもよい。むしろ映像という媒体において、主体と客体は、互いに構成し合うものとしてとらえられていたのである。
 そのとき、荒木や同時代の写真家及び批評家たちは写真を、芸術の閉域に囲い込むのではなく、一種のメディアとして、つまり「写真そのもの」と呼び得るような様態をとらえようとしていた。
 本発表では、荒木の「複写」を、作者性を相対化させることによって「写真そのもの」を現出させる試みとして分析する。そのために遺影やブロマイドといった「キッチュ」な写真への言及や、写真の意味を宙吊りにするようなモンタージュの実験がおこなわれていた。写真雑誌への掲載作品や展覧会への出展作品を参照しながら、「近代写真」を支えるイデオロギーへの対抗言説としての「複写」を明らかにしたい。

発表2
「クィア実践としての「家族写真」」
寺田健人(写真家・東京藝術大学美術学部先端芸術表現科 教育研究助手)

 19 世紀前半に誕生して以来、写真は人々の思い出を記録する装置として機能してきた。特に、撮影カメラの軽量化と小型化に伴い、写真カメラは家庭に持ち込まれ、家族の日常を記録することに貢献してきた。写真がフィルムからデジタルへ主に移行した現代においても、スマートフォンやデジタルカメラがますます手軽に日常の記録を可能にしている。
 こうした日常を捉える写真実践の動向に関しては、1.展示方法と 2.作品を対象に先行研究が蓄積されてきた。例えば、展示方法の分析に特化した Richard Chalfen による研究 Snapshot: Versions of Life(1987)(1 に該当)は、家族間の日常を撮影したスナップ写真を私的空間と公的空間で展示する際に生じた問題を明らかにした。また、ジュリア・ハーシュによる「家族写真」を分析した研究「家族写真を読み解く:内容・意味・効果」(1981)(2 に該当)は、スタジオ撮影の家族写真が肖像画から引用されてきたことや、家庭内にカメラが持ち込まれた後の写真の意味を検証した。これらの研究は共通して、写真という装置がどのように家族観を表象させてきたかを読み解くうえで示唆に富むものの、現代写真史における「家族写真」の位置付けや定義については考察するには、新たな展示方法と作品に関する研究が求められる。
 本発表では、「家族写真」をテーマに作品を製作している作家を中心とし、マイノリティ・ポリティクスや芸術表現に基づく写真実践を検証することで、「家族写真」がどのような意味を持つのかクィアな視点からの読み解きを試みる。1980 年代以降におけるマイノリティの作家の実践が、写真史初期から続く「家族写真」を解体し、また彼女ら/彼らは伝統的な手法である「家族写真」を逆手にとり、家族そのものの撹乱を可能にしたという仮説を検証したい。

発表3
「「アノニマスな記録」としての写真――1960 年代後半日本におけるテクノロジー中心主義写真概念の成立について」
久後香純(ニューヨーク州立ビンガムトン大学美術史コース博士課程/ 早稲田大学招聘研究員)

 多木浩二は『日本写真史』において、写真を個人的な表現として見るのをやめ、「膨大な写真の群」として向き合うことによって、「現象学的といってもいいほど客観的な態度で、資料自体を語らしめる」ことが可能になると宣言している。この言葉は、1968 年に日本写真家協会の主催によって開催された「写真 100 年」展に編纂委員として携わり、実際に日本各地から集めた 50 万超もの写真と向き合った経験から語られた言葉であると推測できる。本発表では、多木を始め「写真 100 年」展の編纂委員たちが、写真は「アノニマスな記録」として存在するべきであるという言説を形成する過程を明らかにする。
 日本写真家協会に所属する多くの写真家たちが、写真家の地位向上を目指そうと活動していたなかで、写真は「アノニマスな記録」として存在するべきであるという主張は、写真家の主体性を否定するラディカルな挑戦であったとして先行研究においては一定の評価がされている。その一方で、「アノニマスな記録」として理想化された写真群の一つであった「北海道写真」の研究において指摘されたのは、「アノニマスな記録」として特定の写真表現を真の「リアル」として理想化する行為は、それぞれの写真が持つ歴史性を無視する結果においちったという事実であった。
 本発表では、「アノニマスな記録」という写真概念における歴史性の欠如に加え、多木ら編纂委員が写真について「現象学的といってもいいほど」の「客観性」をもったメディアであると定義したこについても、歴史的に研究されるべき一つの言説として批判的検討の対象とする。「アノニマスな記録」とは写真家の主体性を否定する言説であったことに加え、写真イメージに付随する「客観 性」をカメラというテクノロジーによって保証されたものとして絶対視する言説であったことを明らかにする。この目的のもと、編纂委員たちが一方で『日本写真家協会会報』を公式の記録の場としながら、『アサヒカメラ』や『写真映像』等の非公式の場へと言論活動の場を広げることによって、「テクノロジー中心主義的美学」を形成していった過程を批判的に検討する。
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以上
日本映像学会写真研究会
代表 倉石 信乃
明治大学理工学部
〒214-8571 川崎市多摩区東三田 1-1-1

中部支部2020年度第2回研究会 【3月10日】

2020年度 日本映像学会中部支部 第2回研究会

日本映像学会中部支部は、3月10日(水)に、
第2回研究会をオンライン開催します。
(担当校:名古屋学芸大学)

中部支部会員による1件の研究発表と学生プレゼンテーションを予定しています。
当日は、中部支部会員ではない方もこちらのページからご視聴いただけます。
http://jasias-chubu.org/wp/?p=806
(お申し込み不要)

「学生プレゼンテーション」は、中部圏の8大学からの参加です。
各校の推薦作品を作者である学生が発表します。
特設サイトで各大学の作品を視聴してから、
研究会での発表を見ていただければ幸いです。
※特設サイトでの作品公開は、研究会当日 3月10日まで
https://sites.google.com/view/jasias-chubu-202103

お問合せ:
日本映像学会中部支部
jasias.chubugmail.com
http://jasias-chubu.org/

以下、詳細
―――――――
2020年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第2回研究会
2021年3月10日(水)13時30分よりオンライン開催
担当校:名古屋学芸大学
http://jasias-chubu.org/wp/?p=869

13:30 – (配信開始)開会あいさつ
13:35 – 14:05 研究発表(発表20分、質疑応答5分 予備時間5分)
<休憩>
14:10 – 15:20頃 学生作品プレゼンテーション I
<休憩>
15:30 – 16:40頃  学生作品プレゼンテーション II
閉会

◎研究発表(1件)
「Fluctuate」「Fluctuate 2」について
森真弓会員(愛知県立芸術大学)
要旨:
この2作品は、日ごろ意識しているモノやコトの隙間にある、無意識を意識させることによって、新たな気付きを生み出す効果を狙ったVR映像である。重ねられた環境音とスリットやグリッドで区切られた風景は、見る人が何を意識するかによって揺れ動く。知っているようで知らない、わかりそうでわからない、非日常のような日常を表現している。

◎「学生作品プレゼンテーション」
参加校:
愛知県立芸術大学, 愛知淑徳大学, 静岡文化芸術大学, 椙山女学園大学, 中京大学, 名古屋学芸大学, 名古屋芸術大学, 名古屋文理大学(8校)

当日は、作品制作者の学生によるプレゼンテーション(3分程度)と質疑応答(5分程度)が行われます。作品は、事前に下記特設サイトよりご視聴ください。
<中部支部第2回研究会|学生作品プレゼンテーション|特設サイト>
https://sites.google.com/view/jasias-chubu-202103

以上

アジア映画研究会(第3期 第5回)開催のお知らせ【4月6日】

アジア映画研究会会員/日本映像学会会員各位
「日本映像学会アジア映画研究会(第3期第5回)開催のお知らせ」

アジア映画研究会(第3期第5回/通算第38回)を下記のとおり開催します。

日時:2021年4月6日(火)18時~20時
(ZOOMによるオンライン開催:事前申込制)
申込:3月31日(水)締切
下記URLより所定のフォームにご記入の上,お申込みください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSevkf4SZctEvPfNtcIuitirjyXJQDpIZwgoEvzHM_R_in1KKg/viewform

内容:
報告:台湾アニメーション展望(25分+討議)
稲見公仁子(台湾映画研究家)
要旨:アニメーション映画『幸福路のチー』(原題:幸福路上)は、東京アニメアワードフェスティバル2018でグランプリを獲得し、日本のアニメ業界人の支持も受けて一般公開された稀有な台湾映画である。台湾では、台北映画祭台北映画賞で秀作揃いの実写映画を抑えてグランプリを受賞した。監督のソン・シンインは、もともとは実写を目指していた人物で、本作の後は実写の製作に入っていると伝え聞く。じつは、過去にも台湾では実写映画で名の通った監督が長編アニメーション映画に取り組んだ例が散見される。これに対し、日本などはアニメーションと実写の演出家の間にきっぱりとした線引きが見られる。この差異は何なのか。台湾アニメーションの発展過程を見据えながら検証してみたい。

発表:ミャンマー映画史研究に向けての整理(75分+討議)
山本文子(三重大学ほか非常勤講師)
要旨:報告者はこれまで断片的にしか語られてこなかったミャンマー映画の歴史について、限られた資料からではあるが、その輪郭をとらえることを試みている。2020年は初のビルマ語映画製作から数えてちょうど100周年であった。本報告では政治体制の観点から①植民地時代、②議会制民主主義時代、③軍政期前半:社会主義時代、④軍政期後半:市場経済化以降、⑤民主化以降の五つに区分したうえで、ミャンマー映画の歴史を整理する。報告者の主たる関心はミャンマー映画がいかにその社会に影響を与えてきたかにあり、ミャンマー映画の歴史をとくに社会的文脈に位置付けながら理解したいと考えている。本報告はそのための予備段階に位置づけられる。

皆様のご参加をお待ちしております。

4月座長:金子遊

第48回映画文献資料研究会 【3月28日】

第48回映画文献資料研究会のお知らせ

日本映像学会映画文献資料研究会では、以下の研究例会を開催いたします。会員の皆様のご参加をお待ちしております。

「受容から考える映画史――近藤和都著『映画館と観客のメディア論』書評会」

概要:近年、映画をテクストとして分析するのみならず、映画館や観客といったコンテクストに着目しながら分析する研究が、映画研究および隣接諸学において隆盛をみせています。
映画文献資料研究会では、昨年刊行された『映画館と観客のメディア論』を手がかりに、著者の近藤和都氏と、映画館や観客に関する鋭い論考を発表されている板倉史明氏、仁井田千絵氏をお招きし、受容という面から映画史をどのように考えることができるのかを議論します。

日時:2021年3月28日(日)14時~16時
会場:オンライン(Zoomミーティング)

〇著者 近藤和都氏(大東文化大学社会学部)
〇評者 板倉史明氏(神戸大学大学院国際文化学研究科)
    仁井田千絵氏(京都大学大学院人間・環境学研究科)
〇司会 上田学(神戸学院大学人文学部)

参加方法:3月26日(金)までに、連絡先(mueda54691gmail.com)に、ご氏名・ご所属をお知らせください。
     
ご連絡いただきました皆様に、研究会前日の27日(土)に、当日のZoomのミーティングID、パスワード等をお知らせいたします。

主催:日本映像学会映画文献資料研究会(代表:西村安弘)
共催:令和2年度大学発アーバンイノベーション神戸「神戸の映画館文化の振興に向けた参加型デジタル・アーカイブ構築」

第6回ドキュメンタリードラマ研究会【2月28日】

今回は、ラジオとドキュメンタリードラマをテーマに研究会を開催します。
Zoomによるオンライン開催、要事前申し込みです。

第一部は、初期のラジオ、テレビ草創期における
ドキュメンタリー制作についての研究発表とディスカッションを行います。

第二部は、2019年放送『SCRATCH 差別と平成』
(TBSラジオ・RKB毎日放送共同制作)を聴取し
制作された神戸金史氏にご講演いただきます。

ほかゲストに、ラジオとテレビの制作に長年携わられてきた
辻一郎氏と今野勉氏をお迎えします。 

詳細はwebサイトをご覧ください。
https://docudoraeizo.wixsite.com/documentarydorama/untitled-c1ld2

日時:2021年2月28日(日)13時〜17時30分(18時まで延長の可能性あり) 

Zoomによるオンライン開催です。
参加費無料。
どなたでも参加できます。
一部もしくは二部のみ参加可
https://jasias.jp/wp-content/uploads/2021/02/210224-documentary_drama.pdf

参加には、事前申し込みが必要です。
下記のURL(Googleフォーム)からお申し込みください。
2月26日(金)17時00分 申し込み締め切り
チラシは、こちら

お問い合わせ: docudoraeizogmail.com

主催
福山大学人間文化学部メディア・映像学科映画会
専修大学人文科学研究所 
ドキュメンタリードラマ研究会

会報第190号PDF公開版を掲載しました。

会報第190号(2021年2月1日)を発行しました。
以下のPDFよりお読みください。[ペーパーによる完全版は会員配布]

JASIAS_NewsLetter190

PDFがウィンドウに表示されない(画面が真っ白や真っ黒等)ときは、
ウィンドウ右下端のサイズ調節をマウスで動かして調節してみてください。
ウィンドウの幅のサイズが会報の幅のサイズより大きいときなどに、
PDF表示画面が出ずに真っ白や真っ黒の画面になることがあります。
また、文字が一部しか表示されないときは、URL表示のそばにあるリロードボタンをクリックしてみてください。


会報への会員による投稿につきましては以下の投稿規定をお読みのうえ、末尾の連絡フォームによりご連絡ください。のちほど担当よりご連絡申し上げます。

日本映像学会 会報 投稿規定(2017年10月 理事会決定)

1.投稿資格

(1) 投稿の時点で正会員の資格を有していること。

(2) 投稿者本人が執筆者であること。共著の場合は、投稿者が筆頭執筆者であり、必ず他の共著者全員の承認を得た上で投稿しなければならない。

2.投稿内容

(1) 映像に関する研究を推進し、広く映像文化の向上に寄与するもの(「日本映像学会会則」第2章第4条にもとづく)。

(2) 未発表のもの。二重投稿は認めない。投稿者自身の既発表論文や口頭発表と関連がある場合には、そのことを必ず明記すること。

(3) 投稿者は、自らが著作権を有しない著作物や図版などを引用するに際しては、著作権法(第32 条第1項)が定める引用の条件に則って行なうものとし、必要な場合はその著作権所有者の許諾を得なければならない。

3.字数

(1) 字数は自由(1ページは2,400字程度・複数ページも可)

(2) 図版を添付する場合には、図版の大きさを文字数に換算し、全体の文字数に含める。

4.体裁

(1) 完成原稿であること。

(2) メール本文に、題名、執筆者名、住所、電話番号、Eメールアドレス、所属等を記すこと。なお、総務委員会が原稿を確認し、事務局からEメールで「原稿受付」の通知をする。

5.提出方法

(1) 電子データをメール添付で事務局に送信すること。

(2) メール本文にOSの種類とソフト名(Wordもしくはテキスト)を明記すること。

6.投稿先

E-mail: officejasias.jp

7.校正

著者校正は初校のみとし、以後は総務委員会が行なう。

8.著作権

会報に発表された研究報告等の著作権は日本映像学会に帰属する。他の著作に転載する場合には、事務的な手続きのため、事前に文書等で学会に連絡し、転載する際に、会報への掲載に関する基本的な書誌情報を明記すること。

9.締切

投稿は随時受け付ける。

10.その他

(1) 掲載の可否については、総務委員会が決定する(一部改稿を求めることもある)。また、「採否の通知」は事務局からEメールで送信する。

(2) 投稿原稿掲載部分はPDF電子版会報の内としてホームページ上で一般公開

以上

アジア映画研究会(第3期 第4回)開催のお知らせ【2月2日】

アジア映画研究会会員/日本映像学会会員各位
「日本映像学会アジア映画研究会(第3期第4回)開催のお知らせ」

アジア映画研究会(第3期第4回/通算第37回)を下記のとおり開催します。

日時:2021年2月2日(火)18時~20時
(ZOOMによるオンライン開催:事前申込制)
申込:1月28日(木)締切
下記URLより所定のフォームにご記入の上,お申込みください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfdlAN3wFZCo3coXHJ6fMRhQ8Z1HZfpzV9sv3tOThCcX3UqSA/viewform?usp=pp_url

内容:
発表:阿部範之(同志社大学)
2000年代の台湾映画産業と『海角七号』(30分+討議)

要旨:『海角七号―君想う、国境の南』(魏徳聖監督、2008年)は、台湾映画市場における中国語映画最大のヒット作として知られる。このフィルムが登場する以前の台湾では、ハリウッド映画が市場を席巻する一方、台湾映画は観客の支持を得られず、製作数、興行成績ともに低迷していた。こうした中で、エドワード・ヤン監督の『カップルズ』(1996年)の助監督などを経て、『ダブル・ビジョン』(陳国富監督、2002年)の製作に大きく関わった魏徳聖(ウェイ・ダーション、1969年~)は、初の商業映画監督作としてこのフィルムを撮り、興行的に大成功を果たす。本発表では、3月刊行予定の論文の内容を基礎に、魏徳聖の経歴や、このフィルムの製作過程などを追った上で、2000年代の台湾映画産業の変化の道筋を探る。

報告:馬然(名古屋大学)・秋山珠子(神奈川大学)(30分+討議)
『華語独立映像観察/ Chinese Independent Cinema Observer』創刊号:現代日本と中国独立映画文化の関連性をめぐって

要旨:欧米とアジアに拠点を置く複数の中国映画の研究者、キュレーター、評論家たちによって設立された中国独立映画アーカイブ/CIFA(est2019)は、今年バイリンガル・ジャーナル『華語独立映像観察/ Chinese Independent Cinema Observer』を発刊し、中国語圏の独立映画及び映像文化、特に中国大陸のインディペンデント映像文化に焦点を当てます。2月発行の創刊号では、中国のインディペンデント映画文化の発生と発展は決して「孤島」ではないという視点から、中国のインディペンデント映画と現代日本の映画文化との関連性を描き出します。 本発表は、共同責任編集者である馬と秋山が、今号のテーマと内容を俯瞰し、紹介するものです。

皆様のご参加をお待ちしております。

2月座長:韓燕麗

2020年度 西部支部研究例会および支部総会のご案内【1月24日】

2020年度 第1回 西部支部研究例会および支部総会のご案内

西部支部では、研究例会および支部総会を下記の通り開催いたします。会員の皆様のご参加をお待ちしています。
なお、西部支部の研究例会および支部総会は、従来は対面方式により開催してまいりましたが、新型コロナウィルス感染防止の観点から、今回は Zoom によるオンライン方式にて開催することになりました。参加を希望される方は、下の参加方法をご参照いただき、あらかじめご連絡をいただきますようお願いいたします。

日時: 2021年1月24日(日) 15:00-18:10
方法: Zoomによるオンライン開催
参加方法:下記メールアドレスに「ご所属」「ご氏名」を本文に含め、メールにてご返信ください。追って Zoom の招待URLを送付させていただきます。
kuroiwamail.kyusan-u.ac.jp
締切: 1月24日(日) 12:00(正午)までに、メールにてご連絡ください。
担当: 九州産業大学芸術学部 黒岩俊哉

(1)研究例会 15:00-17:00
発表1:短編映画『Keep Moving』について─デジタル技術を駆使した映像表現
発表者:二羽恵太 (九州産業大学芸術学部)
要旨:『Keep Moving』は、発表者が2020年に制作した短編映画作品である。本作は九州産業大学創立60周年記念イベント「さよならからの遭遇」(2020年4月)において公開されており、イベント会場である体育館をモチーフに制作されている。一方、発表者のこれまでの作品の特徴は、非現実的な世界観をデジタル技術を駆使した映像で作り上げながらも、テーマは現代的なものを扱っており、本作でも同じ構造となるようアプローチした過程や表現方法について発表する。

発表2:デザイン教育における動画を活用したオンライン授業について
発表者:岩田敦之 (九州産業大学芸術学部)
要旨:令和2年度、新型コロナウィルス感染症の影響により、九州産業大学芸術学部ソーシャルデザイン学科でもオンライン授業が開始されることとなった。デザイン分野におけるオンライン授業の方式やツールの選定をするにあたり、発表者の研究分野であり、より対面に近いと考えられる動画の活用を念頭に計画を行った。様々な状況下にある学生の学習機会を保障しつつ、より効果の高いデザイン教育を提供するべく、WEBサイトによる情報提供を軸とし、導入教育ではYouTubeによるライブ配信型、実践教育ではzoomによる双方向型を採用した。今回の発表では、実際に1年間実施した授業方法の解説を行いながら、学生アンケートなどによる教育効果の検証や、今後の展開について報告を行う。

発表3:福岡と映画とアジアの30年
発表者:西谷郁 (西南学院大学非常勤講師・アジア映画研究)
要旨:福岡市は「アジアの玄関口」として、30年にわたり「福岡アジア文化賞」や「アジアフォーカス・福岡映画祭(後に福岡国際映画祭)」をスタートし、全国の地方行政としては珍しく、映画を通した文化行政を展開してきた。
最初の約10年はアジアの映画の収集を専門に行い、福岡市総合図書館にアジア映画の収蔵を行うなど、文化重視の企画を実施していたが、2007年、映画祭の初代ディレクターの佐藤忠男氏が勇退すると、新ディレクターの梁木靖弘氏の下で、経済重視の映画祭へ、大きく舵を切っていく。
その背景として、福岡市が主催する文化イベントや政策にも採算性を重視するようになったことが要因として考えられる。
こうした文化から経済へとアジアの視点が変化していくプロセスを日本の文化政策の特徴との関係に注目し、映画祭プログラミング・チームの一員として、福岡市総合図書館 映像ホール・シネラプログラム部会委員として2007年以降携わってきた筆者の立場から、30年にわたる福岡市の対アジア映画の文化政策を体系的に言説分析することで、アジア映画に関する文化政策の未来像を考察する。

(2)支部総会 17:10-18:10

以上

映画ビジネス研究会(2020-2021期 第1回)のお知らせ【12月21日】

映画ビジネス研究会(2020-2021期 第1回)

今年度より映像学会研究会として発足した、映画ビジネス研究会の第1回研究会を下記において行います。
(zoomでのオンライン研究会となります)
会員の皆様のご参加をお待ちしております。

日時:2020年12月21日(月)18時〜19時30分
(Zoomによるオンライン開催:事前申込制)
申込締め切り:12月16日(水)
▶︎申し込み方法
参加をご希望の方は、メールアドレス<eigabusinessjasiasgmail.com>まで、ご氏名・ご所属を記してメールで申し込んで下さい。
送信元メールアドレスに、zoomのURLを12月20日(日)までに返信いたします。

▶︎内容
発表:田村順也(株式会社ティ・ジョイ(総務部総務室総務チーム サブ・マネージャー)/本学会員)

「社会的な危機の中の映画館の現状 〜コロナ禍と東日本大震災時を比較して〜」

①東日本大震災とコロナ禍の前年の共通点―2010年と2019年の比較。
どちらも歴代最高の興行収入をマーク。年間興行収入ランキングの共通点。
②東日本大震災が与えた映画館への影響―2011年。
興行通信のデータ、ボックスオフィスを参照して何が起きたかを分析。
③コロナ禍が与えた映画館への影響―2020年。
興行通信のデータ、ボックスオフィスを参照して何が起きたかを分析。
④映画館と映像配信事業―2011年と2020年の違いについて。
⑤今後の展望―映画業界が社会的危機を乗り越えるために。

座長:鳥山正晴(本学会員)