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アナログメディア研究会主催:はらっぱ祭り 映像インスタレーション&ワークショップ【10/1・15・29・11/4・5】

はらっぱ祭り 映像インスタレーション&ワークショップ

8ミリフィルムで映像インスタレーションを作るワークショップです。フィルムで制作したインスタレーションを 第34回武蔵野はらっぱ祭り で上映します。

概要

第1回ワークショップ●現地下見と8ミリカメラ貸し出し
10月1日(日)17:00~20:00
場所:中町天神前集会所(東京都小金井市中町1丁目7)
会場となる都立武蔵野公園のはらっぱを下見したあとで、武蔵野はらっぱ祭りと映像インスタレーションについて紹介。8ミリ撮影機材の使い方の説明と練習、貸し出しをします。

第2回ワークショップ●自家現像と試写
10月15日(日)13:30~20:00
場所:中町天神前集会所(東京都小金井市中町1丁目7)
撮影したフィルムを自分の手で現像します。できたフィルムを簡易的に映写します。

第3回ワークショップ●フィルム編集
10月29日(日)13:30~20:00
場所:桜並集会所(東京都小金井市中町3丁目19-12 トミンハイム小金井中町1階)
映写機、編集機材などの使い方を説明。フィルムを編集してインスタレーション(ループ映写など)の準備をします。

作品発表!●映像インスタレーション
11月4日(土)9:00~21:00
11月5日(日)10:00~22:00
場所:都立武蔵野公園 くじら山周辺  映像インスタレーションは裏手の林の中で実施
制作したインスタレーション作品を第34回武蔵野はらっぱ祭りで発表します。上映は、両日とも日が暮れる頃から20時までとなります。
※武蔵野はらっぱ祭りは雨天決行ですが、映像インスタレーションは雨天中止です。

講師:太田 曜
 1953年東京生まれ。実験映画作家。パリ第8大学で実験映画を、フランクフルトのシュテーデル美術大学でペーター・クーデルカから実験映画と料理を学ぶ。日本映像学会 アナログメディア研究会

参加費用

●参加資料代
 1,000円
●インスタレーション代(実費)
 4,500円程度となる見込み
 ※撮影、編集、映写機材の貸し出し、モノクロ現像薬品、8ミリ用リール1個、白リーダーフィルム代と、発電機リース代とガソリン代などの分担費用も含みます。
●フィルム代(実費)
 4,200円 Kodakスーパー8 Tri-X 
 ※モノクロフィルムです。
定員:10名
※ワークショップは3回すべての参加とはらっぱ祭りでの発表が基本です。機材は貸し出しますので8ミリ未経験者でも参加できます。お持ちの機材での参加も歓迎です。
※現像だけの参加は出来ません。
申込み:2023年9月29日(金)までに下記の応募フォームよりお申込みください。
https://forms.gle/LoWD4dMwHgFqhxHH8
問い合わせ:
8mmkoganei★gmail.com 星のマークを@に入れ替えてお送りください。

主催 日本映像学会 アナログメディア研究会
   8mmFILM小金井街道プロジェクト

アナログディア研究会 FACE BOOK PAGE https://www.facebook.com/analogmedia
8mmFILM小金井街道プロジェクト URL. http://shink-tank.cocolog-nifty.com/perforation/

中部支部2023年度第1回研究会【9月23日】

2023年度 日本映像学会 中部支部支部 第1回研究会のお知らせ

中部支部では、下記の通り2023年度 中部支部支部 第1回研究会を開催いたします。
対面のみでの実施となりますが、中部支部会員に限らず多くの方の参加をお待ちしています。

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2023年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第1回研究会
https://jasias-chubu.org/wp/?p=1158

日時:2023年9月23日(土)(13:30 開始予定)
会場:中部大学 2522講義室(25号館2階)
〒487-8501 愛知県春日井市松本町1200番地

◎研究会スケジュール(予定)
 13:00 – 第1回研究会 受付開始
 13:30 – 開会あいさつ
 13:35 – 14:35 研究発表(2件)
 休憩
 14:50 – 15:50 招待講演(1件)
 15:50 – 16:20 ディスカッション
 16:20 – 閉会あいさつ
 休憩
 16:30 – 支部総会(研究会終了後に開催)

招待講演タイトル:
「映像人類学の話法-蛇行、創発、ジャズー」

要旨:
ストリートの、場末の酒場の、憑依や祭祀の現場の人々の濃厚なつながりややりとり、神や​​精霊とのジャムセッションに突き動かされて撮ってきた。いや、撮らされてきた。被写体は、こちらの意図、企図をまっこうから覆す存在である。また、視聴者も決して受動的ではなく、時には受け取ったイメージからさらなるイメージを創造し、応答し、私を揺さぶり続ける存在でもある。映像をめぐる世界は創発し続けるフリージャズだ。本講演では、主にエチオピアの音楽文化を対象に制作してきた作品や作品をめぐる議論を紹介しつつ、自らの映像話法、及びイメージをめぐる思考の変遷について省察的に考察したい。

【ゲスト紹介】
川瀬 慈(かわせ いつし)
1977年岐阜県生まれ。国立民族学博物館/総合研究大学院大学准教授。エチオピアの吟遊詩人の映像人類学研究を基軸に、アフリカと日本における芸能、宗教、祭祀等に関する映像作品の制作に従事する。主著に『ストリートの精霊たち』(世界思想社、2018年、第6回鉄犬ヘテロトピア文学賞)、『エチオピア高原の吟遊詩人 うたに生きる者たち』(音楽之友社、2020年、第43回サントリー学芸賞、第11回梅棹忠夫・山と探検文学賞)、詩集『叡智の鳥』(Tombac/インスクリプト、2021年)。国際ジャーナル TRAJECTORIAの編集及び、Anthro-film Laboratory の運営を行う。毎日放送番組審議会委員。
所属:国立民族学博物館、総合研究大学院大学

◎川瀬慈 上映会+ミニレクチャー
研究会とは別日になりますが、中部大学 人文学部 コミュニケーション学科が主催する関連イベントが企画されています。
日時:9/19(火) 13:35~15:05
場所:中部大学50号館1階 5011講義室
主催:中部大学 人文学部 コミュニケーション学科

◎研究発表(2件)
日本アニメと中国の関係ードラえもんを中心にー
趙 爽(名古屋大学 人文学研究科 博士前期課程2年)

要旨:
本発表では、アニメ流通とメディアの変容に注目し、『ドラえもん』を例に、その世代を超えた受容現象を通じて日本アニメと中国の関係を探求する。中国の多様なメディア・プラットフォームにおける『ドラえもん』の流通・受容を分析し、日本アニメ作品の表象とメディア流通における特徴は、中国における経済的・政治的な側面とどのように関わってきたのかを明らかにする。

撮影者のまなざし ~写真撮影の動機をめぐる映像3部作の考察~
樋口 誠也(名古屋学芸大学 メディア造形学部 映像メディア学科 助教)

要旨:
私たちは常に撮ろうとして見ているわけではなく、何かを見てしまった時にカメラを向ける。しかし、目の前の対象に目と意識を向けていたはずが、カメラを挟むことで、撮影者の意識はフレーム内をいかに構成するかという問題に置き変わる。そして、対象を画像(イメージ)へ変換する。写真撮影という、イメージを生成・収集する行為はどのような動機で起こっているのか、撮影者の立場から考察を試みた3つの作品について、発表・解説する。

◎補足情報
日本映像学会中部支部 幹事会
※幹事メンバーのみ
会場:2522講義室(25号館2階)(研究会会場と同じ)
時間:12:30 – 13:00

◎会場へのアクセス
https://www.chubu.ac.jp/about/location/

<お車でお越しの方>
・東名高速道路 春日井インターチェンジより約5分

<公共交通機関でお越しの方>
・JR中央本線「神領」駅北口「中部大学バスのりば」から名鉄バス中部大学線で約10分
・JR中央本線/愛知環状鉄道「高蔵寺」駅 北口 8番乗り場から名鉄バス「中部大学」行き
*バスの時刻表は、上記のURLから検索できます。
*9/23は休日ダイヤ運行

・バス利用でも自動車利用でも正門よりお入りください。
・自動車利用の場合は、正門にいる守衛に映像学会中部支部研究会参加の旨を伝えてください。

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日本映像学会 中部支部事務局
email: msaitonuas.ac.jp (齋藤)

メディア考古学研究会(第2回)開催のお知らせ【9月16日】

メディア考古学研究会(第2回)開催のお知らせ【9月16日(土)】

メディア考古学研究会(第2回)を下記のとおり開催いたします。板橋区立教育科学館にて、当時の映像機器と実物史料をもちいた実演による研究発表会(対面)になります。館内入場無料、事前予約などはございませんので、会場に直接お越しください。皆様のご参加をお待ちしております。

日時:2023年9月16日(土)
第1部10:30〜11:30 第2部12:30〜13:30 第3部 14:00〜15:00
(各回入退場自由、入替制)
会場:板橋区立教育科学館2階・教材製作室
https://www.itbs-sem.jp/event/detail?id=5730

〒174-0071東京都板橋区常盤台4-14-1
東武東上線 上板橋駅 北口下車 徒歩5分
https://www.itbs-sem.jp/access/

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「プリントメディアの科学観」
第1部 トーキーとアニメーションで学ぶ戦前の「タヌキ」童話の世界
解説:福島可奈子(早稲田大学)
実演:山端健志(板橋区立教育科学館)

第2部 体感する「プリントメディア」の文化的・技術的変遷
解説・実演:松本夏樹(大阪芸術大学)、福島可奈子(早稲田大学)

第3部 新発見の紙フィルム「発声映写器」と「ツキボシフヰルム」の復元保存について
司会進行・機械操作:山端健志(板橋区立教育科学館)
ゲスト:菊田鉄男(KWorx代表、電気システム技術者)

要旨:「プリントメディアの科学観」と題した第2回研究会では、まず第1部では、幻燈、玩具映画、紙フィルムや紙芝居といった「プリントメディア」のなかに登場する「タヌキ」像に焦点を当てる。そのイメージが『文福茶釜』や『証城寺の狸囃子』などの童話でどう扱われ、いかに変容してきたかについて検証するとともに、子供から大人まで、誰もが童心に帰って戦前の「タヌキ」の世界を追体験できる機会としたい。第2部では、近世から近代にかけての「プリントメディア」について、15世紀のキリスト教木版画から日本発明の紙フィルム、謄写版出版・芸術までの文化的・技術的変遷を中心に、松本夏樹コレクションの史料群のなかから具体的かつ体感的にみていく。第3部では、稀有な投影・活動する「印刷」メディアでありながら短命に終わった「紙フィルム」を取りあげる。なかでも、山端健志が新発見した家庭トーキー「発声映写器」と「ツキボシフヰルム」の復元保存活動と映像文化史的意義についてシンポジウム形式で話し合う。

お問い合わせ先:
日本映像学会メディア考古学研究会
代表・福島可奈子
korogattahotmail.co.jp

映像テクスト分析研究会 2023年度(通算第23回)研究発表会【9月26日】

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日本映像学会 映像テクスト分析研究会
2023年度(通算第23回)研究発表会 開催のお知らせ
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日本映像学会会員各位

映像テクスト分析研究会の研究発表会を下記のとおり開催します。
対面のみでの開催です。みなさまのご参加をお待ちしています。

日本映像学会映像テクスト分析研究会
代表 藤井仁子

■日時===========================
2023年9月26日(火曜日)17時00分開始〜18時30分終了予定
発表後に休憩をはさんで質疑応答あり

■発表者==========================
一之瀬ちひろ(東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程)

■会場===========================
早稲田大学 戸山キャンパス 36号館2階演劇映像実習室(283教室/定員60人)
〒162-8644 東京都新宿区戸山1-24-1
最寄り駅:地下鉄東京メトロ東西線「早稲田駅」、副都心線「西早稲田駅」
https://www.waseda.jp/flas/hss/access/

■表題・概要===============================
『リトアニアの旅の追憶』におけるイメージの曖昧さ

ジョナス・メカスの『リトアニアへの旅の追憶』は、27年ぶりに故郷リトアニアのセメニシュケイ村を訪れる様子を中心に構成されている。この作品は作家の身辺の出来事を、遊動する画面や不安定な露出、極端に短いショットなど、作家自身が手持ちカメラで撮影した映像によって構成されていることがひとつの特徴であり、このスタイルは出来事の客観的記録とは対極にある私的で個人的な「日記映画」として理解されてきた。本発表では、たとえ注意深く眺めても画面に映っている情景が実際のところ何であるか分かりにくいこれらの映像がソ連体制下のリトアニアという異常な状況を撮影対象としている点や、映画内に物語的時間を駆動させる要素の希薄なシークエンスが頻繁に見られる点、交錯する視覚要素と聴覚要素の複雑な組み合わせによって現れる時間の重層性といったもののもたらす意味を検討しながら、メカス作品を観るときにつねに私のうちに生じる、通常は作動しない映画への向き合い方の回路が開拓されていく感覚に、少しでも近づきたいと思う。

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お問合せ先:
日本映像学会 映像テクスト分析研究会
代表 藤井仁子
〒162-8644 新宿区戸山1-24-1
早稲田大学文学学術院
e-mail: jinfujiiwaseda.jp

日本映像学会メディアアート研究会【9/15-10/1】

 この度、日本映像学会メディアアート研究会では、愛知県立芸術大学との共催として、「AIと映像表現」を開催します。メディアアートをはじめ新しい美学についての研究者 秋庭史典が、映像表現とAIの関係性はどのような立ち位置となるのか”というテーマで、講演を行います。

 また、本学芸術資料館にて、-映像とメディアアート展-「移動と身体-知覚する表現へ」を開催いたします。

 東海地区を中心に活躍するメディアアーティストと研究者による映像における自己知覚をテーマにした作品の展示です。

 皆様のご参加をお待ちしております。

日本映像学会メディアアート研究会/愛知芸大芸術講座 「AIと映像表現」
日  時   2023年9月30日(土)14:00から16:00まで(質疑応答時間含む)
講 演 者   秋庭史典(名古屋大学大学院情報学研究科教授)
会  場   愛知県立芸術大学 芸術資料館演習室
住  所   〒480-1194 愛知県長久手市岩作三ケ峯1-114
主  催   愛知県公立大学法人 愛知県立芸術大学、日本映像学会メディアアート研究会
問 合 せ   愛知県立芸術大学 芸術情報・広報課 Tel.0561-76-2873
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日本映像学会メディアアート研究会展示
-映像とメディアアート展-「移動と身体-知覚する表現へ」

会  期  9月15日(金)~10月1日(日) ※金・土・日・祝のみ開館 12:00~17:00
展示作家  DTG〔大泉 和文(中京大学工学部)、加藤 良将(名古屋芸術大学)〕
      鈴木 浩之(金沢美術工芸大学)、大木 真人(JAXA地球観測研究センター)
      森 真弓 (愛知県立芸術大学)
      関口 敦仁(愛知県立芸術大学)
会  場  愛知県立芸術大学 芸術資料館
住  所  〒480-1194 愛知県長久手市岩作三ケ峯1-114
主  催  愛知県公立大学法人 愛知県立芸術大学
企  画  日本映像学会メディアアート研究会、関口 敦仁(愛知県立芸術大学)
入  館  無料
問 合 せ   愛知県立芸術大学 芸術資料館 Tel.0561-76-4698

チラシは、こちら

第10回ドキュメンタリードラマ研究会【9月17日】

日本映像学会 会員の皆様

下記の通り、第10回ドキュメンタリードラマ研究会を開催いたします。
詳細はチラシをご覧ください。

どなたでも参加無料です。学生歓迎です。
奮ってご参加ください。

第10回ドキュメンタリードラマ研究会
テーマ:今野勉著『テレビマン伊丹十三の冒険』出版記念 テレビメディアと伊丹十三
日時 2023年9月17日(日)11時〜番組上映,14時〜講演開始
場所 専修大学神田校舎 10号館6階10061教室

第一部:番組上映
第二部:講演 中野靖子(伊丹十三記念館)「伊丹十三の仕事」
第三部:パネルセッション 今野勉・中野靖子・藤田真文・丸山友美(研究会メンバー:杉田このみ,中垣恒太郎)

問い合わせ:docudoraeizogmail.com (杉田)

第10回チラシ.pdf

関西支部第43回夏期映画ゼミナール2023年【9/1・2・3】

日本映像学会関西支部第43回夏期映画ゼミナール2023年
「中島貞夫とその時代 」
主催:日本映像学会関西支部・京都府京都文化博物館

9月1日(金)-同時代監督作品-
午後1:50 ~ 開会の辞
午後2:00 ~ 午後3:31 『一心太助 天下の一大事』(沢島忠)1958年 91分 東映京都
午後3:40 ~ 午後4:10 トーク&ディスカッション(トーク:石塚洋史、近畿大学、日本映像学会会員)
            司会進行:豊原正智(大阪芸術大学名誉教授、日本映像学会会員) 
午後5:00 ~ 午後6:29『誇り高き挑戦』(深作欣二)1962年 89分 東映東京
午後6:35 ~ 午後7:05 トーク&ディスカッション(トーク:朴志元、関西学院大学)
            司会進行:豊原正智

9月2日(土)-中島貞夫助監督作品-
午後1:30 ~ 午後3:33『武士道残酷物語』(今井正)1963年 123分 東映京都
午後3:40 ~ 午後4:10 トーク&ディスカッション(トーク:高橋剣、東映京都撮影所スタジオ事業部長)
            司会進行:森脇清隆(京都文化博物館)
午後5:00 ~ 午後6:24『関の弥太っぺ』(山下耕作)1963年  84分 東映京都
午後6:30 ~ 午後7:00 トーク&ディスカッション(トーク:中村聡史、日中文化芸術学院、日本映像学会会員)
            司会進行:石塚洋史

9月3日(日)-中島貞夫監督作品-
午後1:30 ~ 午後2:59『893愚連隊』(中島貞夫)1966年 89分 東映京都
午後3:10 ~ 午後3:40 トーク&ディスカッション(トーク:谷慶子、立命館大学、脚本家・スクリプター)
            司会進行:中村聡史
午後4:30 ~ 午後6:39『序の舞』(中島貞夫)1984年 129分 東映京都
午後6:50 ~ 午後7:20 トーク&ディスカッション(トーク:木下千花、京都大学、日本映像学会会員)
            司会進行:大橋勝(大阪芸術大学、日本映像学会会員)
午後7:20 ~ 閉会の辞

会場:京都市中京区三条高倉 京都文化博物館 http://www.bunpaku.or.jp
TEL075(222)0888  FAX075(222)0889
[ 交通機関 ] ○地下鉄「烏丸御池駅」下車、5番出口から三条通を東へ徒歩約3分
○阪急「烏丸駅」下車、16番出口から高倉通を北へ徒歩約7分
○京阪「三条駅」下車、6番出口から三条通を西へ徒歩約15分
○JR・近鉄「京都駅」から地下鉄へ
○市バス「堺町御池」下車、徒歩約2分

参加費:学会会員は、3階フィルムシアター 入口の日本映像学会関西支部受付へ直接お越しください。

※参加希望の日本映像学会会員は8月26日(土)までに予め 関西支部事務局へメールか電話連絡かFAXをください。
その上で連絡先をお知らせください。折り返し、当日の詳細等ご連絡いたします。

2023夏期映画ゼミナールチラシ

問合せ先:〒585-8555  大阪府南河内郡河南町東山469
大阪芸術大学映像学科内 日本映像学会関西支部事務局(大橋)宛
TEL 0721(93)3781 内線:3327  FAX 0721(93)6396
Mail : eizouosaka-geidai.ac.jp

第54回映画文献資料研究会【9月9日】

第54回映画文献資料研究会のお知らせ

日本映像学会映画文献資料研究会では、下記のように、研究例会を開催いたします。会員の皆様のご参加をお待ちいたします。

「ドキュメンタリー映画監督・片山明彦の足跡を追って~「片山明彦資料集」編纂と新たなる探究~」

発表者:宮下啓子(映画研究者・『活動倶楽部』世話人)
発表概要:戦前・戦後を通じて映画俳優として活躍した片山明彦(1926~2014)は、映画俳優を引退後、舞台の仕事を経て、ドキュメンタリー映画の監督として30年余り活動を続けたが、このことはほとんど知られていない。我々(宮下・山口博哉・柳下美恵)は、片山の遺品である数々の資料と関係者へのインタビューを踏まえて、私家版「片山明彦資料集」(2部構成)を2022年11月に完成させた。
宮下は、編纂作業を通じてドキュメンタリー監督としての片山の活動に注目し、資料集の完成後も引き続き調査を進め、今ではすっかり埋もれてしまっている片山が演出した作品の発掘を試みている。
本発表では、新たに発掘した作品群を紹介するとともに、作品に込められた片山の映画作りにかける思いを、数々の証言を交えて紹介する。
発表内容1.資料集の概要~自伝の発見
「片山明彦資料集」編纂に至るまでの経緯と資料集の構成内容を紹介する。最大の発見は本人筆による自伝(未完)である。幼少期のエピソードが情感豊かに紹介されていると同時に、撮影現場の様子や私淑する名監督の仕事ぶりに関する細かい記述に、映画作りへの思いが強く感じられる。
2. 片山明彦の映画人生~演じ手から作り手へ
片山明彦の生涯を活動時期に分けて分類し、ドキュメンタリー監督に至るまでの経緯をたどる。映画業界の斜陽化に翻弄されつつも、“最後のカツドウヤ”の自負心を忘れずに、志高く映画作りに情熱を注ぎ続けた多彩な映画人生を紹介する。
3.発掘したドキュメンタリー映画~片山明彦からのメッセージ
片山が手掛けたドキュメンタリー映画の発掘調査の中間報告として、現時点における作品リストを提示し、作品の傾向や演出スタイルについて分析を行う。発掘した作品のうち、片山が特に満足していたという作品(29分)を参考上映する。

日時:2023年9月9日(土)15時~16時30分(予定)
会場:東京工芸大学芸術学部1号館1階ゼミ7
東京都中野区本町2-9-5

参加費:無料
連絡先:西村安弘 nishimurimg.t-kougei.ac.jp

主催:日本映像学会映画文献資料研究会(代表:西村安弘)
※例会の後に、有志による懇談会を予定

西部支部主催『インディペンデント映画と福岡』【8月20日】

昨年に続き、8月20日(日)に日本映像学会西部支部と福岡インディペンデント映画祭との共催で「夏の上映会」を開催します。
会員の皆様のご参加をお待ちしております。

[タイトル]インディペンデント映画と福岡

[概要]
昨年に続き、日本映像学会⻄部支部と福岡インディペンデント映画祭がコラボし「夏の上映会」を開催します。

インディペンデント映画を上映しディスカッションを行うことで、インディペンデント映画の制作内容や、人材交流の活発化をめざきます。
プログラム①10時~ FIDFFドキュメンタリー『標的』99分
プログラム②13時~ FIDFF短編セレクション6作品 88分

『ジェノサイダー』 6分
『軟膏母さん』 12分
『愚問のぐぅもん』 11分
『ガラッパどんと暮らす村』 17分
『ミラクルトイズリカバーザドクター』 25分
『果ての一閃』 17分
プログラム③15時~ 日本映像学会西部支部セレクション

 荒木聡太郎監督 『THE BOX』(2023)約30分,初公開
 :無人島で目覚めるスーツ姿の男。足には足枷と鎖が繋がっており身動きがとれない。脱出を試みるも全て失敗に終わる。 唯一所持していた手帳には男の過去が 日記として綴られており、男は自身の過去と向き合う。 数日後、極限状態の男の前に一つの箱が現れる。 現れる箱の謎と手帳に綴られた男の過去、そして男の未来を描くサスペンス・スリラー映画。

 15時30~上映後、荒木聡太郎監督トーク

プログラム④16時~ 日本映像学会西部支部セレクション

 チョン・ジニュン監督 『ミヌとりえ』(2022)26分19秒 

:福岡出身の女性が祖父の手紙をたどり韓国の群山を訪れ、ゲストハウスで知り合った男性ミヌと交流する物語。
 16時30~ 上映後チョン監督オンライン・トーク +「日本と韓国での映画制作の実際 ~群山と福岡という場所性」

[主催]日本映像学会⻄部支部・福岡インディペンデント映画祭
[会場]中洲大洋映画劇場 大洋メディアホール
 〒810-0801 福岡県福岡市博多区中洲4-6-10大洋ビル6F
 福岡市営空港線中洲川端駅1番出口徒歩3分

[参加費]1プログラム 一般 1,000円均一
  (日本映像学会会員・福岡インディペンデント映画祭スタッフは無料)

[予約・お問い合わせ]
 xiguyu(@マーク)hotmail.com  担当:西谷

写真研究会 2023年 第11回研究発表会開催のお知らせ【8月26日】

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日本映像学会  写真研究会
2023年度第11回研究発表会開催のお知らせ
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日本映像学会会員各位
写真研究会の研究発表会を、対面、オンライン併用にて開催致します。皆様のご参加をお待ちしております。
日本映像学会写真研究会
代表  佐藤守弘

https://sites.google.com/site/jasiasshaken/
▼開催概要
日時
2023年8月26日(土) 13:00開始 17:30終了予定(日本時間)
場所
同志社大学今出川キャンパス 至誠館S4教室、およびリモート配信
参加方法
*事前申し込み制
上記会場にての対面とリモート配信でのハイブリッド方式で開催いたします。会場参加、リモート参加とも、こちらのフォームからお申し込み下さい。いただいたメールアドレスに参加方法をお知らせします。
https://forms.gle/rWXrfMZ23syoyQup7
なお、先着順で会場定員が埋まってしまった場合は、リモートでの参加をお願いすることもありますので、その場合はご了承ください。

▼報告者・報告内容
書評会
「金井直『像をうつす——複製技術時代の彫刻と写真』を読む」
書評者:岩城見一(京都大学名誉教授)、高橋沙也葉(京都大学大学院)
執筆者:金井直(信州大学) 司会進行:中村史子(愛知県美術館) 企画者:青山勝(大阪芸術大学)

研究発表
「明治日本の記録と記憶:横浜写真アルバムのアルバムという形式について」
足立奈緒子(東京国立博物館)

展覧会報告
「今森光彦 里山 水の匂いのするところ」展
芦高郁子(滋賀県立美術館)

▼報告の要旨
金井直『像をうつす——複製技術時代の彫刻と写真』を読む
書評者:岩城見一(京都大学名誉教授)、高橋沙也葉(京都大学大学院)
執筆者:金井直(信州大学) 司会進行:中村史子(愛知県美術館)
新古典主義の彫刻家アントニオ・カノーヴァなどに関する学術的研究ばかりでなく、さまざまな現代美術展の企画でも広く知られる金井直氏による初の単著『像をうつす——複製技術時代の彫刻と写真』が昨年末に上梓された。本書は、「写真」と「彫刻」という2つの、一見対極的とも思われるメディアのあいだに、実は多くの「共通性や親和性、相互依存などさまざまなつながりがあること」を明らかにした注目すべき著作である。写真の黎明期から現代にいたるまで両者のあいだに生じたさまざまな交差に、金井氏は丁寧に聴診器を当て、両者が「絶えず互いに関わり、呼びかけ合うさま」を見事に浮かび上がらせた——主な登場人物は、トルボット、ロダンとロッソ、ブランクーシ、D・スミス、そしてペノーネだ。
 この刺激的な著作が出版されて半年が経過し、そろそろ、本書が響かせる「彫刻と写真のこだま」をさらに増幅させるための機会をもつべきであろうと考え、今回、この書評会を企画した。
 1人目の書評者は、金井氏を学生時代から知る京都大学名誉教授の岩城見一氏にお願いした。美学・芸術学の立場から、本書の意義や課題について自由に批評していただくことになるだろう。2人目の書評者は、リチャード・セラを中心として戦後アメリカ彫刻におけるドキュメンテーションに関する研究を進めておられる高橋沙也葉氏にお願いすることになった。
 本書評会が、中村史子氏の司会進行のもと、『像をうつす』で触れられた話題を深く掘り下げ、あるいは新たな話題を掘り起こす機会となることを期待している。書評者以外の方々にも積極的な介入をぜひともお願いしたい。(企画:青山勝〔大阪芸術大学〕)

研究発表
足立奈緒子(東京国立博物館)
「明治日本の記録と記憶:横浜写真アルバムのアルバムという形式について」
1860年頃から日本で発展した横浜写真は、開国以降、主に欧米を始めとする海外からの渡航者の土産品として人気を博した。当時最新の技術を使った着色鶏卵紙写真は数多く販売され、北米や西ヨーロッパなどからの旅行者と共に世界各地へ渡った。これらの写真は輸送や保管のためにアルバムに綴じられることも多く、日本を代表するイメージの一つとして海外に渡った。アルバムには蒔絵の表紙の中に50枚程度の着色写真が含まれており、現在も国内外の図書館や博物館などに数多く現存している。土産用の写真アルバムは、日本写真の黎明期を代表するものであり、海外にどのような日本のイメージを生み出したかを伝えるだけでなく、その特殊な形式によって写真に特別な意味を持たせたものとして重要だと考えられる。本発表では、このような横浜写真アルバムを調べ、日本のイメージを形成する上でアルバムという形式がどのような効果を与えたかについて考察する。
まず、横浜写真アルバムについて、一般的なアルバムの構成について述べ、調査対象のアルバムの特徴を確認する。次に、様々な背景のアルバムの例を取り上げ、アルバム制作の対象となった19世紀後半の欧米という環境とアルバムにまつわる当時の文化、さらに近代以前に日本で制作されたアルバムについて調べることによって、アルバムには記録や資料としての役割だけではなく、アイデンティティや思想の形成にもつながるという特徴がある事を指摘する。横浜写真アルバムは、写真を選択し貼付するという編集を経て蒔絵表紙で装丁された「モノ」として、西洋においての日本との距離感を複雑化したと言える。

展覧会報告
「今森光彦 里山 水の匂いのするところ」展
芦高郁子(滋賀県立美術館)
 滋賀県立美術館では、2023年7月8日から9月18日まで、「今森光彦 里山 水の匂いのするところ」展を開催している。
 今森光彦は、1954年、滋賀県大津市生まれ。第20回木村伊兵衛写真賞、第28回土門拳賞をはじめ、数々の賞を受賞している写真家である。学生の頃から世界各国を訪問し、熱帯雨林から砂漠まで、その自然に生きる生物とそれらを取り巻く環境を撮影。『昆虫記』(1988年、福音館書店)や『世界昆虫記』など昆虫の生態写真でも知られている。1992年、写真雑誌『マザー・ネイチャーズ』夏号に「里山物語」を発表。以後、滋賀・仰木地区の琵琶湖を望む田園風景の中にアトリエを構え、自然と人との関わりを「里山」という概念を通して撮影し続けている。
 本展は、今森の「里山」シリーズを、水の循環をテーマに再構成したものだ。滋賀には琵琶湖がある。今森の撮影地である奥山や棚田、雑木林などの奥地を撮影していても、必ずどこかで琵琶湖が見える地形に位置している。奥山に鎮座する大樹、雑木林の苔、棚田の水面、全てに水の気配があり、どこを撮影していても、地中を流れる水とそれに繋がる琵琶湖の存在を意識する、滋賀の里山とはそういう場所であり、このことをテーマに展示を構成しようと考えた。第一章 はじまりの場所(奥山)、第二章 萌木の国(雑木林)、第三章 光の田園(棚田)、第四章 湖辺の暮らし(かばたや漁場)、第五章 くゆるヨシ原(ヨシ原)、第六章 還るところ(琵琶湖)といったように、里山における水の流れを意識した章立てになっている。
 本発表では、本展開催の経緯やプロセスを報告するとともに、自然写真における人の営みのあり方を今森の作品から分析してみたい。