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第10回ドキュメンタリードラマ研究会【9月17日】

日本映像学会 会員の皆様

下記の通り、第10回ドキュメンタリードラマ研究会を開催いたします。
詳細はチラシをご覧ください。

どなたでも参加無料です。学生歓迎です。
奮ってご参加ください。

第10回ドキュメンタリードラマ研究会
テーマ:今野勉著『テレビマン伊丹十三の冒険』出版記念 テレビメディアと伊丹十三
日時 2023年9月17日(日)11時〜番組上映,14時〜講演開始
場所 専修大学神田校舎 10号館6階10061教室

第一部:番組上映
第二部:講演 中野靖子(伊丹十三記念館)「伊丹十三の仕事」
第三部:パネルセッション 今野勉・中野靖子・藤田真文・丸山友美(研究会メンバー:杉田このみ,中垣恒太郎)

問い合わせ:docudoraeizogmail.com (杉田)

第10回チラシ.pdf

関西支部第43回夏期映画ゼミナール2023年【9/1・2・3】

日本映像学会関西支部第43回夏期映画ゼミナール2023年
「中島貞夫とその時代 」
主催:日本映像学会関西支部・京都府京都文化博物館

9月1日(金)-同時代監督作品-
午後1:50 ~ 開会の辞
午後2:00 ~ 午後3:31 『一心太助 天下の一大事』(沢島忠)1958年 91分 東映京都
午後3:40 ~ 午後4:10 トーク&ディスカッション(トーク:石塚洋史、近畿大学、日本映像学会会員)
            司会進行:豊原正智(大阪芸術大学名誉教授、日本映像学会会員) 
午後5:00 ~ 午後6:29『誇り高き挑戦』(深作欣二)1962年 89分 東映東京
午後6:35 ~ 午後7:05 トーク&ディスカッション(トーク:朴志元、関西学院大学)
            司会進行:豊原正智

9月2日(土)-中島貞夫助監督作品-
午後1:30 ~ 午後3:33『武士道残酷物語』(今井正)1963年 123分 東映京都
午後3:40 ~ 午後4:10 トーク&ディスカッション(トーク:高橋剣、東映京都撮影所スタジオ事業部長)
            司会進行:森脇清隆(京都文化博物館)
午後5:00 ~ 午後6:24『関の弥太っぺ』(山下耕作)1963年  84分 東映京都
午後6:30 ~ 午後7:00 トーク&ディスカッション(トーク:中村聡史、日中文化芸術学院、日本映像学会会員)
            司会進行:石塚洋史

9月3日(日)-中島貞夫監督作品-
午後1:30 ~ 午後2:59『893愚連隊』(中島貞夫)1966年 89分 東映京都
午後3:10 ~ 午後3:40 トーク&ディスカッション(トーク:谷慶子、立命館大学、脚本家・スクリプター)
            司会進行:中村聡史
午後4:30 ~ 午後6:39『序の舞』(中島貞夫)1984年 129分 東映京都
午後6:50 ~ 午後7:20 トーク&ディスカッション(トーク:木下千花、京都大学、日本映像学会会員)
            司会進行:大橋勝(大阪芸術大学、日本映像学会会員)
午後7:20 ~ 閉会の辞

会場:京都市中京区三条高倉 京都文化博物館 http://www.bunpaku.or.jp
TEL075(222)0888  FAX075(222)0889
[ 交通機関 ] ○地下鉄「烏丸御池駅」下車、5番出口から三条通を東へ徒歩約3分
○阪急「烏丸駅」下車、16番出口から高倉通を北へ徒歩約7分
○京阪「三条駅」下車、6番出口から三条通を西へ徒歩約15分
○JR・近鉄「京都駅」から地下鉄へ
○市バス「堺町御池」下車、徒歩約2分

参加費:学会会員は、3階フィルムシアター 入口の日本映像学会関西支部受付へ直接お越しください。

※参加希望の日本映像学会会員は8月26日(土)までに予め 関西支部事務局へメールか電話連絡かFAXをください。
その上で連絡先をお知らせください。折り返し、当日の詳細等ご連絡いたします。

2023夏期映画ゼミナールチラシ

問合せ先:〒585-8555  大阪府南河内郡河南町東山469
大阪芸術大学映像学科内 日本映像学会関西支部事務局(大橋)宛
TEL 0721(93)3781 内線:3327  FAX 0721(93)6396
Mail : eizouosaka-geidai.ac.jp

第54回映画文献資料研究会【9月9日】

第54回映画文献資料研究会のお知らせ

日本映像学会映画文献資料研究会では、下記のように、研究例会を開催いたします。会員の皆様のご参加をお待ちいたします。

「ドキュメンタリー映画監督・片山明彦の足跡を追って~「片山明彦資料集」編纂と新たなる探究~」

発表者:宮下啓子(映画研究者・『活動倶楽部』世話人)
発表概要:戦前・戦後を通じて映画俳優として活躍した片山明彦(1926~2014)は、映画俳優を引退後、舞台の仕事を経て、ドキュメンタリー映画の監督として30年余り活動を続けたが、このことはほとんど知られていない。我々(宮下・山口博哉・柳下美恵)は、片山の遺品である数々の資料と関係者へのインタビューを踏まえて、私家版「片山明彦資料集」(2部構成)を2022年11月に完成させた。
宮下は、編纂作業を通じてドキュメンタリー監督としての片山の活動に注目し、資料集の完成後も引き続き調査を進め、今ではすっかり埋もれてしまっている片山が演出した作品の発掘を試みている。
本発表では、新たに発掘した作品群を紹介するとともに、作品に込められた片山の映画作りにかける思いを、数々の証言を交えて紹介する。
発表内容1.資料集の概要~自伝の発見
「片山明彦資料集」編纂に至るまでの経緯と資料集の構成内容を紹介する。最大の発見は本人筆による自伝(未完)である。幼少期のエピソードが情感豊かに紹介されていると同時に、撮影現場の様子や私淑する名監督の仕事ぶりに関する細かい記述に、映画作りへの思いが強く感じられる。
2. 片山明彦の映画人生~演じ手から作り手へ
片山明彦の生涯を活動時期に分けて分類し、ドキュメンタリー監督に至るまでの経緯をたどる。映画業界の斜陽化に翻弄されつつも、“最後のカツドウヤ”の自負心を忘れずに、志高く映画作りに情熱を注ぎ続けた多彩な映画人生を紹介する。
3.発掘したドキュメンタリー映画~片山明彦からのメッセージ
片山が手掛けたドキュメンタリー映画の発掘調査の中間報告として、現時点における作品リストを提示し、作品の傾向や演出スタイルについて分析を行う。発掘した作品のうち、片山が特に満足していたという作品(29分)を参考上映する。

日時:2023年9月9日(土)15時~16時30分(予定)
会場:東京工芸大学芸術学部1号館1階ゼミ7
東京都中野区本町2-9-5

参加費:無料
連絡先:西村安弘 nishimurimg.t-kougei.ac.jp

主催:日本映像学会映画文献資料研究会(代表:西村安弘)
※例会の後に、有志による懇談会を予定

西部支部主催『インディペンデント映画と福岡』【8月20日】

昨年に続き、8月20日(日)に日本映像学会西部支部と福岡インディペンデント映画祭との共催で「夏の上映会」を開催します。
会員の皆様のご参加をお待ちしております。

[タイトル]インディペンデント映画と福岡

[概要]
昨年に続き、日本映像学会⻄部支部と福岡インディペンデント映画祭がコラボし「夏の上映会」を開催します。

インディペンデント映画を上映しディスカッションを行うことで、インディペンデント映画の制作内容や、人材交流の活発化をめざきます。
プログラム①10時~ FIDFFドキュメンタリー『標的』99分
プログラム②13時~ FIDFF短編セレクション6作品 88分

『ジェノサイダー』 6分
『軟膏母さん』 12分
『愚問のぐぅもん』 11分
『ガラッパどんと暮らす村』 17分
『ミラクルトイズリカバーザドクター』 25分
『果ての一閃』 17分
プログラム③15時~ 日本映像学会西部支部セレクション

 荒木聡太郎監督 『THE BOX』(2023)約30分,初公開
 :無人島で目覚めるスーツ姿の男。足には足枷と鎖が繋がっており身動きがとれない。脱出を試みるも全て失敗に終わる。 唯一所持していた手帳には男の過去が 日記として綴られており、男は自身の過去と向き合う。 数日後、極限状態の男の前に一つの箱が現れる。 現れる箱の謎と手帳に綴られた男の過去、そして男の未来を描くサスペンス・スリラー映画。

 15時30~上映後、荒木聡太郎監督トーク

プログラム④16時~ 日本映像学会西部支部セレクション

 チョン・ジニュン監督 『ミヌとりえ』(2022)26分19秒 

:福岡出身の女性が祖父の手紙をたどり韓国の群山を訪れ、ゲストハウスで知り合った男性ミヌと交流する物語。
 16時30~ 上映後チョン監督オンライン・トーク +「日本と韓国での映画制作の実際 ~群山と福岡という場所性」

[主催]日本映像学会⻄部支部・福岡インディペンデント映画祭
[会場]中洲大洋映画劇場 大洋メディアホール
 〒810-0801 福岡県福岡市博多区中洲4-6-10大洋ビル6F
 福岡市営空港線中洲川端駅1番出口徒歩3分

[参加費]1プログラム 一般 1,000円均一
  (日本映像学会会員・福岡インディペンデント映画祭スタッフは無料)

[予約・お問い合わせ]
 xiguyu(@マーク)hotmail.com  担当:西谷

写真研究会 2023年 第11回研究発表会開催のお知らせ【8月26日】

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日本映像学会  写真研究会
2023年度第11回研究発表会開催のお知らせ
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日本映像学会会員各位
写真研究会の研究発表会を、対面、オンライン併用にて開催致します。皆様のご参加をお待ちしております。
日本映像学会写真研究会
代表  佐藤守弘

https://sites.google.com/site/jasiasshaken/
▼開催概要
日時
2023年8月26日(土) 13:00開始 17:30終了予定(日本時間)
場所
同志社大学今出川キャンパス 至誠館S4教室、およびリモート配信
参加方法
*事前申し込み制
上記会場にての対面とリモート配信でのハイブリッド方式で開催いたします。会場参加、リモート参加とも、こちらのフォームからお申し込み下さい。いただいたメールアドレスに参加方法をお知らせします。
https://forms.gle/rWXrfMZ23syoyQup7
なお、先着順で会場定員が埋まってしまった場合は、リモートでの参加をお願いすることもありますので、その場合はご了承ください。

▼報告者・報告内容
書評会
「金井直『像をうつす——複製技術時代の彫刻と写真』を読む」
書評者:岩城見一(京都大学名誉教授)、高橋沙也葉(京都大学大学院)
執筆者:金井直(信州大学) 司会進行:中村史子(愛知県美術館) 企画者:青山勝(大阪芸術大学)

研究発表
「明治日本の記録と記憶:横浜写真アルバムのアルバムという形式について」
足立奈緒子(東京国立博物館)

展覧会報告
「今森光彦 里山 水の匂いのするところ」展
芦高郁子(滋賀県立美術館)

▼報告の要旨
金井直『像をうつす——複製技術時代の彫刻と写真』を読む
書評者:岩城見一(京都大学名誉教授)、高橋沙也葉(京都大学大学院)
執筆者:金井直(信州大学) 司会進行:中村史子(愛知県美術館)
新古典主義の彫刻家アントニオ・カノーヴァなどに関する学術的研究ばかりでなく、さまざまな現代美術展の企画でも広く知られる金井直氏による初の単著『像をうつす——複製技術時代の彫刻と写真』が昨年末に上梓された。本書は、「写真」と「彫刻」という2つの、一見対極的とも思われるメディアのあいだに、実は多くの「共通性や親和性、相互依存などさまざまなつながりがあること」を明らかにした注目すべき著作である。写真の黎明期から現代にいたるまで両者のあいだに生じたさまざまな交差に、金井氏は丁寧に聴診器を当て、両者が「絶えず互いに関わり、呼びかけ合うさま」を見事に浮かび上がらせた——主な登場人物は、トルボット、ロダンとロッソ、ブランクーシ、D・スミス、そしてペノーネだ。
 この刺激的な著作が出版されて半年が経過し、そろそろ、本書が響かせる「彫刻と写真のこだま」をさらに増幅させるための機会をもつべきであろうと考え、今回、この書評会を企画した。
 1人目の書評者は、金井氏を学生時代から知る京都大学名誉教授の岩城見一氏にお願いした。美学・芸術学の立場から、本書の意義や課題について自由に批評していただくことになるだろう。2人目の書評者は、リチャード・セラを中心として戦後アメリカ彫刻におけるドキュメンテーションに関する研究を進めておられる高橋沙也葉氏にお願いすることになった。
 本書評会が、中村史子氏の司会進行のもと、『像をうつす』で触れられた話題を深く掘り下げ、あるいは新たな話題を掘り起こす機会となることを期待している。書評者以外の方々にも積極的な介入をぜひともお願いしたい。(企画:青山勝〔大阪芸術大学〕)

研究発表
足立奈緒子(東京国立博物館)
「明治日本の記録と記憶:横浜写真アルバムのアルバムという形式について」
1860年頃から日本で発展した横浜写真は、開国以降、主に欧米を始めとする海外からの渡航者の土産品として人気を博した。当時最新の技術を使った着色鶏卵紙写真は数多く販売され、北米や西ヨーロッパなどからの旅行者と共に世界各地へ渡った。これらの写真は輸送や保管のためにアルバムに綴じられることも多く、日本を代表するイメージの一つとして海外に渡った。アルバムには蒔絵の表紙の中に50枚程度の着色写真が含まれており、現在も国内外の図書館や博物館などに数多く現存している。土産用の写真アルバムは、日本写真の黎明期を代表するものであり、海外にどのような日本のイメージを生み出したかを伝えるだけでなく、その特殊な形式によって写真に特別な意味を持たせたものとして重要だと考えられる。本発表では、このような横浜写真アルバムを調べ、日本のイメージを形成する上でアルバムという形式がどのような効果を与えたかについて考察する。
まず、横浜写真アルバムについて、一般的なアルバムの構成について述べ、調査対象のアルバムの特徴を確認する。次に、様々な背景のアルバムの例を取り上げ、アルバム制作の対象となった19世紀後半の欧米という環境とアルバムにまつわる当時の文化、さらに近代以前に日本で制作されたアルバムについて調べることによって、アルバムには記録や資料としての役割だけではなく、アイデンティティや思想の形成にもつながるという特徴がある事を指摘する。横浜写真アルバムは、写真を選択し貼付するという編集を経て蒔絵表紙で装丁された「モノ」として、西洋においての日本との距離感を複雑化したと言える。

展覧会報告
「今森光彦 里山 水の匂いのするところ」展
芦高郁子(滋賀県立美術館)
 滋賀県立美術館では、2023年7月8日から9月18日まで、「今森光彦 里山 水の匂いのするところ」展を開催している。
 今森光彦は、1954年、滋賀県大津市生まれ。第20回木村伊兵衛写真賞、第28回土門拳賞をはじめ、数々の賞を受賞している写真家である。学生の頃から世界各国を訪問し、熱帯雨林から砂漠まで、その自然に生きる生物とそれらを取り巻く環境を撮影。『昆虫記』(1988年、福音館書店)や『世界昆虫記』など昆虫の生態写真でも知られている。1992年、写真雑誌『マザー・ネイチャーズ』夏号に「里山物語」を発表。以後、滋賀・仰木地区の琵琶湖を望む田園風景の中にアトリエを構え、自然と人との関わりを「里山」という概念を通して撮影し続けている。
 本展は、今森の「里山」シリーズを、水の循環をテーマに再構成したものだ。滋賀には琵琶湖がある。今森の撮影地である奥山や棚田、雑木林などの奥地を撮影していても、必ずどこかで琵琶湖が見える地形に位置している。奥山に鎮座する大樹、雑木林の苔、棚田の水面、全てに水の気配があり、どこを撮影していても、地中を流れる水とそれに繋がる琵琶湖の存在を意識する、滋賀の里山とはそういう場所であり、このことをテーマに展示を構成しようと考えた。第一章 はじまりの場所(奥山)、第二章 萌木の国(雑木林)、第三章 光の田園(棚田)、第四章 湖辺の暮らし(かばたや漁場)、第五章 くゆるヨシ原(ヨシ原)、第六章 還るところ(琵琶湖)といったように、里山における水の流れを意識した章立てになっている。
 本発表では、本展開催の経緯やプロセスを報告するとともに、自然写真における人の営みのあり方を今森の作品から分析してみたい。

アジア映画研究会(第3期第19回)公開イベントのお知らせ【8月17‐19日】

アジア映画研究会(第3期第19回)公開イベントのお知らせ【8月17‐19日】

日越外交関係樹立50周年記念 ベトナム映画の現在 plus
The past and present of Vitenamese Cinmea plus
会期:2023年8月17日(木)〜19日(土) 
会場:アテネ・フランセ文化センター(東京都千代田区神田駿河台2-11アテネ・フランセ4階) 
料金:webページ参照 ※日本映像学会会員は入場無料(受付にて申告ください)

主催:ムービー・アクト・プロジェクト
共催:アテネ・フランセ文化センター、日本映像学会アジア映画研究会
後援:公益財団法人日本ベトナム協会、一般社団法人ベトナム経済交流センター、ベトナム友好協会、一般社団法人ベトナム情報センター
協力:福岡市総合図書館

【開催趣旨】
近年ベトナム映画の若い作家たちは次々と国際映画祭で高い評価を受けており、2023年開催の第76回カンヌ国際映画祭では、89年生まれのファム・ティエン・アン監督がカメラドール賞を獲得し話題に。今回の「ベトナム映画の現在 plus」は、そんな新世代の若手監督の作品を中心に、福岡市総合図書館のご協力のもと、アーカイブ所蔵のベトナム映画を特集し、ベトナムの映画人にもご登場いただきトークを行います。
また本年は日本とベトナムの外交関係樹立50周年の年でもあります。新宿K’s cinemaをはじめ東京・横浜・大阪・名古屋の全国4都市で「ベトナム映画祭2023」を開催するムービー・アクト・プロジェクトとアテネ・フランセ文化センター、日本映像学会アジア映画研究会との共催にて開催の本企画は、日本とベトナムの文化交流の促進を目的に、ベトナム映画の鑑賞機会をより提供することを目的に企画するものであります。

【上映スケジュール】
8月17日(木)
13時50分◉『樹上の家』『常に備えよ』
16時   ◉『アナザー・シティ』『どこでもないところで羽ばたいて』
18時30分◉オープニング上映『Kfc』+レ・ビン・ザン監督リモートQ&A

8月18日(金)
14時20分◉短編集6作品
16時50分◉『ビー、心配しないで』
19時  ◉『大親父と、小親父と、その他の話』+ファン・ダン・ジー監督Q&A

8月19日(土)
13時30分◉『輝かしき灰』
16時  ◉『海辺の彼女たち』
18時  ◉クロージング上映「見えない流れ」+トーク(ファン・ダン・ジー監督、ブイ・タク・チュエン監督、チャン・ディ・ビック・ゴック(プロデューサー)、藤元明緒監督、石坂健治(アジア映画研究会代表)

※作品解説・登壇者紹介など詳細はwebページ参照
http://www.athenee.net/culturalcenter/program/vi/vietnamesecinema_plus.html

2023年度 日本映像学会アニメーション研究会・映像心理学研究会 合同研究会【8月26日】

2023年度 日本映像学会アニメーション研究会・映像心理学研究会 合同研究会

日本映像学会アニメーション研究会と映像心理学研究会の合同究発表会を開催いたします。参加登録をしていただければ、どなたでも参加いただける会です。
ご興味、ご関心がございましたら、是非ご参加くださいますようご案内申し上げます。

日本映像学会 映像心理学研究会・アニメーション研究会 代表:横田正夫

■開催概要

日時:2023年8月26日(土曜日)PM2:00~4:45
会場:日本大学文理学部3号館3406教室(3407教室へ変更)

参加登録:参加をご希望される方は、8月25日(金曜日)までに下の参加登録フォームに必要事項をご記入ください。
https://forms.gle/BVvDJNpTBDWHAAvs6
登録いただいたメールアドレス宛に登録受付完了のメールが送られます。メールが届かない場合は、お手数ですが運営の野村(nomura.worksgmail.com)までお問い合わせください。

■プログラム

2:00~3:00 アニメーション研究会(3:00~3:15 質疑応答)

「今敏作品にみる夢幻様体験の心理分析」
日本大学文理学部 横田正夫

要旨
今敏監督の「パーフェクトブルー」に登場するバーチャル未麻については、かつて主人公美麻の分身と捉えて報告したが、しかしバーチャル美麻を分身として捉えるには無理がある。むしろバーチャル美麻は「あなたは誰なの」といって追いかける美麻の夢幻様体験で、繰り返し追いかける夢幻様体験を経ることで美麻は自らの職業移行を完遂させていたと考えるべきである。続く「千年女優」においても鍵の君を追いかけるために主人公の藤原千代子は女優の道を選ぶのであり、鍵の君は幻のような存在であった。「東京ゴッドファーザーズ」では赤ん坊の親を探し回り、その間には赤ん坊が天使のように見える夢幻様体験がった。「パプリカ」に登場する刑事は、夢の中で犯人を追いかけて、途中で道を失うのであり、そのためにパプリカの夢治療を受け、夢の共有体験があった。今敏監督の主人公たちはいずれも夢幻様体験によって現実に向き合うための前向き行動力が高まっていた。

3:30~4:30 映像心理学研究会(4:30~4:45 質疑応答)

「アニメーションを動きとして認知させる原理」
日本大学芸術学部 片渕須直

要旨
 2013年6月に開催された日本アニメーション学会第15回大会のシンポジウム「大学に於けるアニメーション教育」の場で、「教育に当たってまず、それがどのような原理に基づいて動きとして認知されるのかという再把握が必要なのではないか」と提案し、多くの知覚心理学研究者の賛同を得て研究会を開くようになった。数年間に渡る一連の研究会を通じて、「ショートレンジの仮現運動(SRAM)」、「ロングレンジの仮現運動(LRAM)」というふたつの原理を仮説的に導入することによって、本来静止画を連続させたものでしかないアニメーション映像から動きが認知される筋道に考えが及ぶところまで進んでいた。しかしそこで「ショートレンジ・ロングレンジの仮現運動」の名は、かつて失敗に終わった研究からの引用なので別の名が必要なのではないか、という忠告があり、次回までに命名を考えて来ようというところで、研究会は中断してしまった。この中断期間中に実用者側の立場からの実感をもとに考えたことも合わせて、あらためて「アニメーションを動きとして認知させる原理」についての整理を試みたい。

アジア映画研究会(第3期第18回)開催のお知らせ【8月5日】

アジア映画研究会会員/日本映像学会会員各位

アジア映画研究会(第3期第18回/通算第51回)を下記のとおり開催します。
日時:2023年8月5日(土)14時~17時 
場所:東京大学駒場キャンパス18号館4階
共催:科研費基盤研究(C)「東アジアのトランスナショナルなネットワークと在日コリアンの映画運動の社会史」、科研費若手研究「冷戦下東アジアにおける〈ポスト帝国〉の越境的映画人ネットワーク」

*会場の18号館が施錠されているため、事前申込要です。参加希望者は7月31日までに下記よりお申し込みください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScvGCJihWqtkHDIYbscbjXgkGIOFAugV2CraCvFgd4GkPynvg/viewform?usp=pp_url

プログラム:
第一部:14:00-15:30
【帝国日本を生きた朝鮮映画】 
梁仁實(岩手大学准教授)
要旨: 帝国日本において朝鮮映画はどのような位置付けになっていたのか。そして、映画館の経営者と映画を観に映画館に集まった人々、映画を作る人々はどのような思いでいたのか。本書は今までの植民地/非植民地、支配/被支配、観る/観られる、などの固定的な二項対立の図式から離れ、資本主義の申し子である映画製作や興行の立場から朝鮮映画を捉えるもう一つの視点を提示しようとしたものである。また、在日朝鮮人たちがいかに、より主体的で能動的な姿で映画に「参画」していたのか、についても考える。

コメンテーター:丁智恵(東京工芸大学准教授)

(休憩:15:30-16:00)

第二部:16:00-17:00
【朝鮮映画から韓国映画へ:ローカリティ、メロドラマ、観客──梁仁實『朝鮮映画の時代 : 帝国日本が創造した植民地表象』に触発されて】
韓瑩(東京大学大学院総合文化研究科博士課程)
要旨: 植民地時代の朝鮮映画と戦後の韓国映画の間にはどのような関連性や連続性があるのか。梁仁實の著書『朝鮮映画の時代: 帝国日本が創造した植民地表象』に触発され、ローカリティ、メロドラマ、観客の観点で朝鮮映画から韓国映画への移行について考察する。具体的には、植民地時代の朝鮮映画や朝鮮劇が追求した「朝鮮らしさ」と、新興国家である「大韓民国」のアイデンティティの表出をめぐり、韓国映画が目指した「韓国らしさ」との関係性を探る。また、植民地時代の朝鮮映画と繰り返して翻案された『春香伝』、そして戦後韓国の新派映画に共通するメロドラマ的な要素を検討し、これらのつながりを見出す。最後に、植民地時代の在日朝鮮人や在朝日本人の映画経験と、1950から1960年代の韓国において「ゴム靴」とないがしろにされた女性観客の映画経験を比較し、その変遷について考える。

皆様のご参加をお待ちしております。

8月座長:韓燕麗

アナログメディア研究会主催:実験映画を観る会 vol.5【7月2日】

実験映画を観る会 VOL-5
日時:2023年7月2日 日曜日 15時から上映
場所:小金井市中町天神前集会所 〒184-0012 東京都小金井市中町1丁目7-7
https://www.mapion.co.jp/phonebook/M13007/13210/21331137107/
武蔵小金井駅南口から徒歩約14分
参加は予約制です。予約フォームにご記入ください。
https://forms.gle/GsftcK7Hu7QeaxXi8
上映作品の詳細なども研究会face book twitter にアップ予定
参加資料代千円(当日現金でお支払い下さい)
スケジュール
14時45分開場
15時 〜17時30分 上映 解説
実験映画を観る会は、フィルムで制作された実験映画をフィルムで上映することをコンセプトに、これまで4回行ってきた。第5回目は、ニューヨークからアメリカなどの実験映画作品のプログラム「ジ・オブザーバー」を持って西川智也氏が来場。16mmフィルムでの上映と西川智也氏の解説、レクチャーが予定されている。
プログラムタイトル:ジ・オブザーバー
上映予定映画
● Passage Upon the Plume (Fern Silva, black and white, silent, 7 min, 2011)
パッセージ・オン・ザ・プルーム(ファーン・シルヴァ、7分、サイレント、2011年)
● 3 Films for Untitled (Stom Sogo, 16mm, color, silent, 9 min, 1995)
無題のための3作品(ストム・ソゴウ、9分、サイレント、1995年)
● More Than Meets The Eye (Hollis Frampton, 16mm, color, silent, 7.5 min, 1979)
モア・ザン・ミーツ・ジ・アイ(ホリス・フランプトン、7.5分、サイレント、1979年)
● Something to Touch that is not Corruption or Ashes or Dust (Mike Stoltz, 16mm, color, sound, 7 min., 2020)
腐敗や灰や塵ではない、触れるべきもの(マイク・ストルツ、7分、サウンド、2020年)
● Interieur Interiors: To A. K. (Vincent Grenier, 16mm, black and white, silent, 15 min, 1978)
インテリア・インテリア:A.K.さんへ(ヴァンサン・グルニエ、15分、サイレント、1978年)
● The Wonder Ring (Stan Brakhage, 16mm, color, silent, 4 min, 1955)
ワンダー・リング(スタン・ブラッケージ、4分、サイレント、1955年)
プログラム「ジ・オブザーバー」
映像芸術の特徴のひとつとして、実体験やイベントを観察者にそのまま体験させることはできませんが、記録した映像やサウンドを編集することにより、その体験やイベントを違った形で表現することができます。「観察する人」と題したこのプログラムでは、映画編集という手法に注目し、編集された作品を観客がどのように体験するのか、ということを考えながら作品を選びました。
西川智也
映像作家/キュレーター。2003 年より映像作品を発表し、2007 年から映像キュレーターとして活動を始める。クアラルンプール実験映画音楽祭、アメリカ学生実験映画祭、トランジェント・ヴィジョンズ映像祭の設立メンバー。現在、ニューヨーク州立大学ビンガムトン校映画学部の学部長を務める。
主催:
日本映像学会 アナログメディア研究会
https://www.facebook.com/analogmedia
https://twitter.com/analogmedia2022
8ミリフィルム小金井街道プロジェクト
http://shink-tank.cocolog-nifty.com/perforation/
https://twitter.com/8mmfkkp

関西支部第97回研究会【7月1日】

日本映像学会関西支部第97回研究会(7月1日)のお知らせ

下記の通り日本映像学会関西支部第97回研究会を開催いたします。関西支部会員に限らず多くの方の参加をお待ちしています。

日時:2023年7月1日(土)午後2時00分より4時30分頃まで。
会場:近畿大学東大阪Eキャンパス

研究発表1:中国の民間におけるFabカメラの登場と現状
発表者:李林旭(リ リンキョク)会員 関西学院大学総合政策研究科 博士後期課程
要旨:
 近年デジタルファブリケーション技術を活かした様々な創作活動が世界中で展開されている。映像に関わる領域でもこの現象は確認でき、本発表では特にFabカメラの動きを中心に考察を行う。Fabカメラとは3Dプリンターなどのデジタルファブリケーション技術を活かし制作されるカメラを指し、特に民間レベルでの自発的な創作もしくは改造活動が盛んとなっている。この背景には、近年アナログ写真への関心が若い者たちの間で増加していること、またフィルムカメラを分解し改造することで、市場に存在しないカメラを製作したいという「Fabカメラメイカーズ」らの強い欲求が存在していると考えられる。これらのFabカメラは、元の製品の市場ポジショニングを変え、「プロチェキ」などの写真スタイルを生み出した。さらに、グローバルなコミュニティが形成され、小規模な販売現象も見られる。これらの民間的な創作・改造活動は、社会変革と技術革新の波に裏打ちされ、Fabカメラメイカーズがある程度まで通常の生産過程に生じる構造的な制約を乗り越えたことを示している。彼らは主流のカメラ工業文化を超えて、独自の写真作りの実践を開拓し、現代環境における多様な写真作り方法の潜在的な需要を明確に示している。
 Fabカメラとはどのようなものなのか、その位置づけはどこにあるのか、また、それを製作するのは誰なのか。このような問いを設定しFabカメラの活動がひときわ盛んな現代の中国(2015年以降)に着目しつつ、民間のカメラメイカーズに焦点を当て、代表的な4人のメイカーズを現地調査およびインタビューした。本発表では、メイカーの経歴、改造の動機、製作方法、製品の形態、流通方法などについて、GTA(Grounded Theory Approach)を基盤とした質的研究手法を用いて考察を行い、改造活動の発生メカニズムと現状を明らかにする。
 現時点まで、伝統的な写真作りの歴史研究において、民間のカメラ改造活動に関する研究記録はほとんど存在しておらず。本研究によって、新たな写真作り理解の手法が提案されることが期待される。また、民間改造活動によってもたらされる可能性を探求し、例えば写真教育に関連する社会的価値や次世代製品開発に関連する商業的価値などについても考察したいと考えている。

研究発表2:身体になったカメラ――「自撮り」映像論――*
発表者:近畿大学文芸学部文化デザイン学科 前川修会員
要旨:
 発表者はこれまで、二冊の写真論『イメージを逆撫でする:写真論講義 理論編』(2019年)、『イメージのヴァナキュラー:写真論講義 実例編』(2020年)で、現在のデジタル写真をめぐって考察を進めてきた。1990年代から2010年代にかけて、デジタル技術に支えられた「写真」が、実践と言説のうえで、どのような変容を起こしているのか、それを写真論の視点から明らかにしてきた。今回の発表は、『イメージのヴァナキュラー』の「セルフィ論」の続きであり、「自撮り」という行為と「自撮り」映像を見ることの双方を、以前とは別の角度から考えてみたい。
その出発点にするのは、『X線と映画』(1995年)のリサ・カートライトとアンディ・ライスによる論文「マイ・ヒーロー」(2016年)である。彼女たちは、GoProが典型的に示している現在の広義の「自撮り」映像群を、これまでのカメラ=目という体制に貫かれた系譜とは異なる、写真映像の「もうひとつの系譜」として、鮮やかに浮びあがらせているのである。写真発明時から、20世紀転換期のブローニー、やがて戦前から戦後にかけてのいっそう稼動性の増すカメラの登場、そしてスマホによるデジタル写真の蔓延、さらにはアクションカメラに至るまで、そうした装置による自撮り映像は、カメラの目を撮影者の目に限りなく近づけるというよりもむしろ、目をカメラから分離し、撮影する身体もカメラ本体も断片化させ、それらとその周囲の環境も含めて、動的な布置の中に置き入れる別種の実践である――そこでは撮影者の(目ではなく)「身体」が「カメラになる」(「カメラ=ボディ」)、そう彼女たちは主張するのである。
本発表では、カートライトらの論点に加えて、同様にGoProを起点とし、「モビリオグラフィ」という概念を提唱するリシャール・ベガンの議論(「GoPro:拡張された身体、身体的イメージ」(2018年))も参照し、自撮りの身体的次元をさらに粗描する。そして、以上の自撮り論のもつ意義を、生態心理学などの観点から捉え直し、さらにそれをリッチモンドの「体性感覚的な映像美学」に接続してみたい(『映画の身体的イリュージョン』(2016年))。
 自撮りはこれまで、否定的には、ナルシシズム的実践にすぎないという批判的観点から、あるいは肯定的には、政治的主張をエンパワーするための情動的手段として議論されてきた。そうした議論にも一理はある。しかし、自撮りは、「自分」のことが好きであろうとなかろうと、政治的主張があろうとなかろうとも、ただ自撮りするだけで自分が自分から半歩だけはみ出してしまう、一見するとたいしたこともないが、その実、映像を撮る/見る行為の根幹にかかわる実践であったのではないか。こうした、これまで見逃されていたかもしれない自撮りの身体的次元を浮かび上がらせるのが、本発表の狙いである。

研究会会場:近畿大学 東大阪Eキャンパス A館3階 301号室
交通アクセス https://www.kindai.ac.jp/access/
構内マップ https://www.kindai.ac.jp/about-kindai/campus-guide/higashi-osaka/

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