2023年度 日本映像学会アニメーション研究会・映像心理学研究会 第2回合同研究会
日本映像学会アニメーション研究会と映像心理学研究会の合同究発表会を開催いたします。参加登録をしていただければ、どなたでも参加いただける会です。ご興味、ご関心がございましたら、是非ご参加くださいますようご案内申し上げます。
日本映像学会 映像心理学研究会・アニメーション研究会 代表:横田正夫
■開催概要
日時:2023年12月2日(土曜日)PM2:00~5:10
会場:日本大学文理学部百周年記念館会議室2
参加登録:参加をご希望される方は、11月30日(木曜日)までに下の参加登録フォームに必要事項をご記入ください。
https://forms.gle/yK5vVoZUZ1LUX5aB6
登録いただいたメールアドレス宛に登録受付完了のメールが送られます。メールが届かない場合は、お手数ですが運営の野村(nomura.works@gmail.com)までお問合せください。
■プログラム
2:00~3:10 映像心理学研究会(3:10~3:30 質疑応答)
「映像心理学」の授業で何を教えているのか ~運動知覚に関する講義内容を中心に~
日本大学 野村康治
要旨:発表者は日本大学芸術学部映画学科において「映像心理学」という科目を担当している。映像表現に関する専攻・コースを設置している高等教育機関の中でも「映像心理学」を開講している機関は稀有である。授業内容は科目開設以降の担当教員によって変化してきたが、現在は映像表現に関係する心理学的知見を広く取り上げている。その中では、映像制作者と知覚研究者との合同研究会において議論された「映像の動き」に関する問題についても言及している。本発表では、同科目の授業内容を概説し、さらに映像における運動知覚の問題をどのように取り上げているかを述べて研究と教育の連携について考察したい。また併せて「映像心理学」とは何かという問題についても考えてみたい。
3:40~4:50 アニメーション研究会(4:50~5:10 質疑応答)
体験史としてのアニメーション研究
東京造形大学 小出正志
要旨:アニメーション研究というディシプリンについて諸説がある。始まりをSociety for Animation Studies(SAS)の創設(1987)に求める意見もあれば、戦前に遡る見方もある。一方でアニメーション研究とAnimation Studiesを異なるものとする考え方もある。発表者は日本映像学会アニメーション研究会の再発足(1992)、日本アニメーション学会の設立(1998)、インター カレッジ アニメーション フェスティバル(ICAF)の創設(2002)、東京造形大学アニメーション専攻領域の開設(2003)などに関わり、日本の一時期におけるアニメーション研究に当事者として深い関わりを持つ。研究会発足30余年、学会設立25年、学科・専攻開設20年を経て、日本のアニメーション研究黎明期がどのようなものであったかを中心に、アニメーション研究とは何か、その草創についてなど、体験史の視点から総括する。