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会報第167号を発行しました。

会報第167号(2014年7月1日)を発行しました。
以下のPDFよりお読みください。

JASIAS_NewsLetter167
会報第167号

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第34回映画文献資料研究会【7月26日】

第34回映画文献資料研究会(7月26日)開催のお知らせ

日本映像学会映画文献資料研究会では下記の如く研究例会を開催いたします。会員の皆様のご参加をお待ちしています。

日 時:2014年7月26日(土) 15時~17時

場 所:日本大学芸術学部江古田校舎東棟2階E204教室
     西武池袋線江古田駅下車 徒歩5分

発表者:冬樹 薫氏(映画史家)

テーマ:「戦前池袋映画街の形成と小林商会池袋撮影所」
     今回は戦前の池袋を知悉している映画史家の冬樹薫氏をお招きし、貴重な資料を交えながら、これまでの研究成果を発表して頂きます。

問合せ先:日本映像学会映画文献資料研究会代表 田島良一
       日本大学芸術学部映画学科内
       TEL03-5995-8220・8944


報告:会報第168号(2014年10月1日)44頁-45頁

映像心理学研究会・アニメーション研究会合同研究発表会【7月6日】

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日本映像学会 映像心理学研究会・アニメーション研究会
合同研究発表会開催のご案内
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青葉の候、益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。
さて、日本映像学会東部支部 映像心理学研究会・アニメーション研究会の合同研究発表会を下記の如く開催いたします。
参加申込みに関しては文末をご覧下さい。どなたでもご参加いただけますので、是非ご出席くださいますようご案内申し上げます。

映像心理学研究会・アニメーション研究会代表 横田正夫

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日本映像学会東部支部
平成26年度 映像心理学研究会・アニメーション研究会合同研究発表会

日時:2014年7月6日(日)1:00~5:30
会場:日本大学文理学部百周年記念館会議室2
〒156-8550 東京都世田谷区桜上水3-25-40
(http://www.chs.nihon-u.ac.jp/access/)

第1部 映像心理学研究会
1:00~2:00
「ポイント・ライト・ウォーカーを使った、アニメーションの動きの解析と評価について」
野村建太会員(日本大学芸術学部映画学科)

要旨
人体を10数個の点によって表現すると、点の運動だけで人体の運動を知覚させることができます。
この点によって人体を表現したものを、「ポイント・ライト・ウォーカー」と呼びます。
アニメーションの作画は従来、感覚的に評価されることがほとんどでしたが、作画されたキャラクターを「ポイント・ライト・ウォーカー」に変換し、解析することによって、客観的に作画を評価することが出来るのではないかと考えました。
本発表者が大学で勤務していることから、数名の学生が作画したアニメーションを素材にして、動きの解析を試みます。

2:10~3:10
「仮現運動の長短二分法をアニメーションの実際の作画に照らし合わせたとき見えて来るもの」
片渕須直会員(日本大学)

要旨
 昨年5月の日本アニメーション学会大会でのシンポジウムで、おおよそ以下のような問題提起を行った。
「アニメーションの実作上の表現の背後にあるはずの基本原理を明確化することで、それぞれの表現の意味合いを明確に言語化することを目指したい。しかしながら、アニメーション制作の実作者の側も、アニメーション教育に携わる教育者の側も、実作上の経験則に偏重していて、そうした基本原理を明確なものとして多く持ち合わせていないように思える。そのことで適切な言語化が妨げられることがあり、結果としてアニメーションの作品表現全体の中での『動き』を評価する部分が必要以上に小さなものとなってしまっているのではないか」
これが契機となって、アニメーションの「動き」について専門的に研究する立場の方々と我々実作者の立場とのあいだで意見交換を行う機会を設けていただけるようになり、そうした場を通じていくつかの知見を新たにすることができるようになった。
特に、いわゆる仮現運動はSRAMとLRAMという認知機構の異なる二種類に分かれるのではないか、という二分説に接することができたことは大きな刺激となった。これまでの実作を通して経験則として持ち合わせていたことと、符合する部分が多いように思われたのである。
今回は、この仮現運動二分法によって、実作者である自分自身がどのように納得する部分を得たか、その上でさらに浮上して来た疑問点にどのようなものがあるのかを提示してみたい。それをもって今後の「アニメーションの動きについての掘り下げ」がさらに活発なものなることを願えれば、と思う。

第2部 アニメーション研究会
3:20~4:20
「東映動画株式会社に関する産業史的研究――1960年代後半から70年代を例に――」
木村智哉氏(ゲスト)(日本学術振興会 特別研究員)

要旨
 東映動画株式会社についての歴史記述では、1972年前後を一つの転機とすることが多い。創業者である大川博の死去、80分規模の長編製作の継続的製作中断、一般的に長期の「ロックアウト」として知られる「事業所閉鎖」、後年有名になる一部人員の他社への流出、テレビアニメ『マジンガーZ』のヒットに伴う商品化権ビジネスの躍進などといった要素が、その認識を構成していよう。
 しかし本報告では、そうした転機に至る経緯とその結果とを、むしろ連続したものとして捉える。そして60年代後半から70年代にかけての東映動画の経営改革の推移を、独自の調査を行った各種資料を基に、同社のアニメーション製作会社としての特質を表出したものとして分析する。
またこれにより、主として作品と人員の面から東映動画の変容を捉える、既存の歴史記述とは異なる視角を提示したい。

4:30~5:30
「クリエイターを目指すには、技術以前に教養と知識を身に付けるべし」
黒田昌郎会員(アニメーション監督)

要旨
急速なデジタル科学の進歩に、学生は技術の習得を目指すことに執着します。
しかし、その前に、もっとアナログ的な感性を磨いて欲しいと思います。
道具を使う前に、その道具が無い時にはどうやっていたのか?
アナログ世代の人間の歴史と、過去の作品に、あるいは、なまな作品…演劇、音響、絵画に触れて生な感動を体感して欲しいと思います。歴史の中の時代、知識を教養として身に付けることからスタートして欲しいと思います。
アニメーションの本質、本来動かないものに、動きを与え、命(魂)を吹き込むという手法であるというスタートに立ちたい。
静止画のキャラクターの魅力、台詞に頼るストーリーの魅力に頼る事無く、動きの中で伝える作品を志向して欲しいと思います。

会場アクセス
京王線「 下高井戸」あるいは「桜上水」駅下車、徒歩8分
http://www.chs.nihon-u.ac.jp/access/

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■参加申込
どなたでも参加できますが、資料作成の都合上、7月4日(金)までに下記までお申し込み頂けますと助かります。
■参加申込・問合せ先:
日本大学文理学部心理学研究室(横田正夫)
E-mail: myokota@chs.nihon-u.ac.jp
Tel: 03-5317-9720 Fax: 03-5317-9427
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報告:会報第168号(2014年10月1日)41頁-42頁

第6回ヴィデオアート研究会【5月31日】

第6回ヴィデオアート研究会(ミニ研究会:5月31日)開催のお知らせ

日時:2014年5月31日(土)15:00-17:00
会場:co-lab渋谷アトリエ2F 会議室3
http://co-lab.jp/locations/shibuya-atelier/access_shibuya-atelier
(当日は入り口の鍵が施錠されております、お手数ですが遅れていらっしゃる方は下記瀧にご連絡ください)

内容:マデロン・ホーイカースを迎えて、70年代オランダヴィデオ黎明期から現代までについて

本研究会は、ヴィデオアートのアカデミックな研究と、制作や展示現場のフィールドワークを交互に行なう方針で発足されました。今回は来日中のオラ ンダのヴィデオアートの先駆者、マデロン・ホーイカースさんを急遽お迎えすることとなりました。当時のオランダの状況や、制作パートナーのエ ルザ・スタンスフィールドとのコラボレーションについてなど制作背景について参考作品上映と併せて研究会で伺いたいと思います。

(*当日会場に、20名程度の人数が御座います。参加希望の方は、下記連絡先、瀧までご連絡ください。)

パネリスト:マデロン・ホーイカース(ヴィデオアーティスト)
http://www.madelonhooykaas.net/

進行:瀧 健太郎 会員(ビデオアートセンター東京代表)

お問合せ:
日本映像学会ヴィデオアート研究会
代表 瀧健太郎
e-mail:taki.kentarou@ebony.plala.or.jp
ビデオアートセンター東京
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町42-6 co-lab 渋谷アトリエ内
tel:○8○- 4355-1721


報告:会報第167号(2014年7月1日)7頁

2014年度第2回(第11回)映像テクスト分析研究会【6月21日】

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日本映像学会 映像テクスト分析研究会 
2014年度第2回(11回)研究発表会 開催のお知らせ
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日本映像学会会員各位
  
映像テクスト分析研究会の研究発表会を下記のとおり開催します。
今回はヒッチコックの『ロープ』(1948)に関する発表2本です。
みなさまのご参加をお待ちしています。
  
日本映像学会映像テクスト分析研究会
代表 中村秀之
   
■日時===========================================
2014年6月21日(土曜日)15:00開始~18:30(終了予定)
  
■会場===========================================
成城大学3号館1階312教室
(小田急線「成城学園前」駅北口より徒歩5分)
〒157-8511東京都世田谷区成城6-1-20
交通案内 http://www.seijo.ac.jp/access/index.html
  
■発表者・表題===============================
小河原あや(成城大学)
「ヒッチコック『ロープ』における長廻し移動撮影、映画空間、
精神の遍歴——バザン対ロメール&シャブロルの議論を再読する」 
木村建哉(成城大学)
「神を演じる「同性愛者/全体主義者≒共産主義者」:
(対抗)アンチ・クリスト映画としてのヒッチコック『ロープ』」
  
■発表要旨
小河原あや(成城大学)
「ヒッチコック『ロープ』における長廻し移動撮影、映画空間、
精神の遍歴——バザン対ロメール&シャブロルの議論を再読する」
ヒッチコックの『ロープ』は一本の映画全体を、基本的にカメラ移動と長廻しで撮影し、目立たないように8回のカットつなぎを入れて作られた作品である。この長廻しについて、アンドレ・バザンは古典的な切り返しの連続に過ぎないと批判した(“Panoramique sur Hitchcock”, 1950)。しかしバザンに反対したエリック・ロメールとクロード・シャブロルは、バザンが評価したウェルズらのディープ・フォーカスこそは、古典的な切り返しと同様に物語上重要な事物を観客が順に観ていく空間に過ぎないのであり、『ロープ』において新しいのは「時空間における連続性の感覚」なのだと論じた(Hitchcock, 1957)。これらの議論を再読しつつ、本発表は、『ロープ』の中で①一つの部屋から別の部屋へと主人公達が移動するところ、②切り返しに準じる仕方で諸事物・顔が映しだされて行くところ、③長廻しの中で実は「視線つなぎ」が為されているところ、の三つの映像表現を中心に分析する。それによって、長廻し移動撮影で構築される空間全体と、その中に生きる人物の精神とがいかに共鳴して示されているか、ひいては時空間の連続性が現実主義、サスペンス、そして主人公達の精神の遍歴といかに一体であるかを考察するのが、目的である。
 そこからさらに本発表は、1.バザンの議論が諸持物の均質的な存在という外面・身体性に焦点を当てているのに対して、ロメールとシャブロルは身体的存在の向こうに浮かび上がる精神の在り方を重視していること、2.バザンはそのような存在を論じる時に、基本的にフレーム構成を変えぬ一ショット内の空間を見ているのに対して、ロメールとシャブロルは存在と、フレームを変えていく空間との関係を問題にしていることに注目して、「映画とは何か」を空間の観点から問う。

木村建哉(成城大学)
「神を演じる「同性愛者/全体主義者≒共産主義者」:
(対抗)アンチ・クリスト映画としてのヒッチコック『ロープ』」
ヒッチコック『ロープ』(1948年)においては、既に多くの論者(e.g. ロメール&シャブロル、ドナルド・スポトー)が指摘しているように、ブランドン(ジョン・ドール)とフィリップ(ファーリー・グレンジャー)という二人の若い殺人者達が同性愛関係にあることは、プロダクション・コードを憚って暗示されるに止まっているにはせよ、かなり明瞭に見て取ることが出来る。
 これに加えて、発表者は、彼ら二人が、神を恐れず、自らが神に成り代わろうとする(神を演ずる)「全体主義者≒共産主義者」として表象されていることを明らかにする。
 発表者は更に、ヒッチコックが観客を感情移入へと導くのは、探偵役のルパート・カデル(ジェームズ・スチュアート)に対してではなく、殺人者二人に対してであること(言い換えれば、主人公はルパートではなく、彼ら二人であること)、又、殺人の罪責は本来ルパートにあり、殺人者二人にはないこと(主人公ではないにもかかわらず、映画の中心はルパートであり、言い添えればもう一人のある人物であること)が映画において示されていることを明らかにする。
 こうした分析を通じて、『ロープ』が、単に犯罪が露見して犯罪者達が処罰されることになる映画ではなく、むしろ反キリスト者(アンチ・クリスト)であることの不可避性(神を信じることの不可能性)と、にもかかわらず最終的にはアンチ・クリストであることの不可能性(神を信じずにいることの不可能性)とをともに描いた、(対抗)アンチ・クリスト映画であることが判明するであろう。

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お問合せ先:
日本映像学会 映像テクスト分析研究会
代表 中村秀之
〒352-8558 埼玉県新座市北野1-2-26
立教大学現代心理学部映像身体学科
e-mail:hideyukin■rikkyo.ac.jp(■を@に変えて下さい)


報告:会報第168号(2014年10月1日)43頁

日本映像学会第40回大会(沖縄県立芸術大学)のご案内【6月7・8・9日】

日本映像学会第40回大会は沖縄県立芸術大学を主催校として、6月7・8・9日に開催されます。
詳しくは第3通信PDF
https://jasias.jp/wp-content/uploads/2014/05/JASIAS40_3rdInfo.pdf
をご覧ください。

なお、今後の最新情報は、大会実行委員会ホームページ
http://jasias-okinawa4.webnode.jp/
をご参照ください。

第5回ヴィデオアート研究会【5月24日】

第5回ヴィデオアート研究会(5月24日)開催のお知らせ

日時:2014年5月24日(土)13:00-16:00

会場:co-lab渋谷アトリエ2F 会議室3
http://co-lab.jp/locations/shibuya-atelier/access_shibuya-atelier
(当日は入り口の鍵が施錠されております、お手数ですが遅れていらっしゃる方は下記瀧にご連絡ください)

内容:イヴォンヌ・シュピールマン「マトリクス現象」「ヴァスルカの習作」
(『ヴィデオ 再帰的メディア』から)におけるヴィデオアート研究の分析

本研究会は、ヴィデオアートのアカデミックな研究と、制作や展示現場のフィールドワークを交互に行なう方針で発足されました。第三回でおこなった イヴォンヌ・シュピールマンの『ヴィデオ』から、技術的知識がないと比較的難解とされる部分の読解を行なうこととなりました。またアコンチ研究の際に見れなかった、デニス・オッペンハイムの作品の紹介も行なう予定です。

参加者は事前に資料をお渡しいたしますので、下記連絡先、瀧までご連絡ください。

予定出席者

パネリスト:
「マトリクス現象」(『ヴィデオ 再帰的メディアの美学』p.107-110)箇所について
河合 政之氏(東京造形大学・東北芸術工科大学非常勤講師)

「ヴァスルカの習作」(『ヴィデオ 再帰的メディアの美学』p.110-114)箇所について
角尾 宣信氏(東京大学大学院総合文化研究科表象文化論 博士課程)

進行:瀧 健太郎 会員(ビデオアートセンター東京代表)

お問合せ:
日本映像学会ヴィデオアート研究会
代表 瀧健太郎
e-mail:taki.kentarou@ebony.plala.or.jp
ビデオアートセンター東京
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町42-6 co-lab 渋谷アトリエ内
tel:○8○-4355-1721


報告:会報第167号(2014年7月1日)7頁

関西支部第72回研究会【5月10日】

日本映像学会関西支部第72回研究会(5月10日)のお知らせ

下記の通り日本映像学会関西支部第72回研究会を開催いたします。

日時:平成26年5月10日(土) 午後2時より
会場:神戸芸術工科大学 3号棟クリエイティブセンター2F (3204教室)

研究発表1:スクリーンの拡大とその余波 ―ワイドスクリーン映画の導入にともなう撮影様式の変化について
発表者:北浦寛之会員(国際日本文化研究センター)
要旨:日本の映画産業がライバルの新興映像産業であるテレビ産業の勃興に対して採った最大の技術的対策が、1957年より始まったワイドスクリーン映画の製作である。アメリカではすでに1953年に20世紀FOX社が、シネマスコープというワイドスクリーンの規格を公開し、日本でも、その技術を応用した東映スコープや東宝スコープといったスコープ映画が普及を見る。スコープ映画は従来の縦横比1:1.37だったスクリーンが、アナモフィック・レンズという特殊なレンズの効果で、縦横比1:2.35とおよそ1.7倍横に拡大したものであり、小さなテレビ画面では不可能な映像的興奮を観客に提供することで人気を獲得していった。
 しかしながら、こうしてテレビ産業との攻防の余波から誕生したスコープ映画は、映画製作においては大きく二つの問題を産み落としてしまう。第一に、構図の問題。従来のスクリーンでの仕事に慣れ親しんだ製作者の中には、スクリーンの拡大で、構図の取り方に戸惑いを覚える者がいた。第二に、奥行きの生成について。キャメラに装着されたアナモフィック・レンズの影響で、パン・フォーカスが困難になってしまったのだ。こうした問題に、映画製作者はどう挑んでいったのか。本発表では、ワイドスクリーン(スコープ映画)の導入により沸き起こった問題を踏まえながら、それにいかに製作者が対応し、新たな撮影スタイルを確立していったのかを考察していく。

研究発表2:「回遊する思考:山口勝弘展」からみる創造的行為について
発表者:八尾里絵子会員(甲南女子大学メディア表現学科)
要旨:本報告は、2013年10月に神戸芸術工科大学で開催した「回遊する思考:山口勝弘展」を軸に、山口勝弘の「今」について言及する。
 メディアアートのパイオニアである山口は、言わずと知れた前衛芸術家集団「実験工房」のメンバーの一人である。実験工房はここ数年、世界各地で再評価がなされており、回顧展の開催数も目立っている。しかしここでは、50年代から90年代の第一線で活躍した山口の姿ではなく、21世紀における現在進行形の表現活動に着目する。
 2001年、山口は突然脳卒中で倒れ、その後は不自由な身体となったにも関わらず、創作行為とその発表への意欲が滞ることはない。我々(*)は、2010年の山口からの一通の手紙をきっかけに、彼から直接依頼を受け作品制作に携わってきている。その共同作業を進める中で、山口の作品制作の初期段階における想像力とそれを展開するスピードの速さや、スケールの大きなモチーフ選びが極めて独創的である事に気付く。そしてこれこそが、山口の創造的行為の根源であると考え、それを展覧会の名称である「回遊する思考」と呼ぶことにした。
 この、創造のプロセスと新作を含む近年の作品群の表現傾向を互いにリンクさせながら、あえて近視眼的なアプローチからの分析を試みる。そして、実験工房時代の飽くなき探究心を85歳となった今もなお抱き続けるアーティストの実像に迫る。
(*)本研究は、JSPS科研費23520195による共同研究である。

会場:神戸芸術工科大学 3号棟クリエイティブセンター2F (3204教室)
兵庫県神戸市西区学園西町8-1-1
神戸市営地下鉄「学園都市」駅下車南に向かい徒歩五分 大学正門スロープを登り、守衛室を左に見てロータリーを横切り10段程の階段を上り左前方オレンジの壁のある建物(3号棟)
http://www.kobe-du.ac.jp/about/access/

日本映像学会関西支部事務局
〒585-8555大阪府南河内郡河南町東山469
大阪芸術大学映像学科内
Tel: 0721-93-3781(内線3327)


報告:会報第167号(2014年7月1日)4頁-5頁

第4回ヴィデオアート研究会【4月19日】

第4回ヴィデオアート研究会(4月19日)開催のお知らせ

日時:2014年4月19日(土) 14:30-17:00
会場:渋谷勤労福祉会館2F会議室 洋室1
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/kinro.html

内容:台湾關渡美術館チーフキュレーターの呉達坤(ウー・ダークン)さんをゲストに、彼が主宰する開催中のAAA「アジア・アナーキー・アライアンス」 展とともに、 展覧会の組織・また作品関する解説などをお聞きしたいと思います。

AAA「アジア・アナーキー・アライアンス」展は特にヴィデオだけの展示というわけでは有りませんが、キュレーター自身がヴィ デオ作家の経歴があり、展示にいくつか映像作品が入っています。 研究会会場の階下、トーキョーワンダーサイト渋谷ほかワンダーサイト本郷でも行なっております。研究会前に展示をご覧頂ければよりキュレーターとのセッションが深まるかと思います。
http://www.tokyo-ws.org/archive/2014/02/S0308.shtml

ゲスト講師略歴: http://www.tokyo-ws.org/creator/w/post-285.shtml

予定出席者
呉達坤(ウー・ダークン、台湾關渡美術館チーフキュレーター)
司会・進行:瀧 健太郎会員(ビデオアートセンター東京代表)

お問合せ:
日本映像学会ヴィデオアート研究会
代表 瀧健太郎
e-mail:taki.kentarou@ebony.plala.or.jp
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町42-6 co-lab 渋谷アトリエ内
ビデオアートセンター東京


報告:会報第167号(2014年7月1日)6頁

会報第166号を発行しました。

会報第166号(2014年4月1日)を発行しました。
以下のPDFよりお読みください。

JASIAS_NewsLetter166
会報第166号

PDFがウィンドウに表示されない(画面が真っ白や真っ黒等)ときは、
ウィンドウ右下端のサイズ調節をマウスで動かして調節してみてください。
ウィンドウの幅のサイズが会報の幅のサイズより大きいときなどに、
PDF表示画面が出ずに真っ白や真っ黒の画面になることがあります。
また、文字が一部しか表示されないときは、URL表示のそばにあるリロードボタンを
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