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2014年度西部支部研究例会・総会のお知らせ
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西部支部では、下記のとおり、研究例会を開催します。
なお、例会の後に、総会を予定しています。
日時:2015年1月24日(土)15時〜18時
場所:九州大学 大橋キャンパス(芸術工学部)5号館531教室
(福岡県福岡市南区塩原4-9-1)
研究例会
1)伊原久裕(九州大学芸術工学研究院)
「視線の劇場:ノーマン・ベル・ゲデスのバトルラマ写真(戦場模型写真)をめぐって」
1939年開催のニューヨーク万博のGM館において展示されたディオラマ〈フューチャラマ〉の作者として著名なアメリカ人工業デザイナーのノーマン・ベル・ゲデスは、それと平行して、軍事シミュレーション用の精密な戦場模型〈バトルラマ〉を制作しており、戦争が始まると、数多くの戦場模型を撮影し、〈ライフ〉誌に掲載した。制作された写真には、地図としての役割を担う航空写真風の形式から、航空機の窓越しに眺めたかのような臨場感のある演出で撮影されたもの、さらには架空の戦場シミュレーション写真など、さまざまな形式が入り交じって含まれており、写真として特異な表現形式となっている。本発表は、地図デザインや航空写真における同時代の傾向、〈ライフ〉誌の紙面構成の分析などから、ゲデスの戦場模型写真の特性とその社会的意味機能について論じる。
2)黒岩俊哉(九州産業大学芸術学部)
「舞踏・音響・映像パフォーマンスの可能性—「響存人間展」から「映像音響詩《KYOZON 2014》までの足跡—」
2014年5月に開催された、舞踏・音響・映像によるパフォーマンス「響存—光と闇の音—」を総括し、その後の「映像音響詩《KYOZON 2014》」にいたるまでの報告と、今後の映像表現の可能性を検討する。
3)【学生発表】イヤード・アルサ・ブーニー(九州大学芸術工学府)
「対称イメージの視覚的解釈に基づいたキャラクターデザイン方法」
通常、アニメーションやゲームのキャラクターのデザインを発想するにはスケッチなどを用いて描くが、描画のスキルと発想能力の低い初心者にとって容易な作業ではない。本発表では、そうした初心者も含め、発想と描写に関する制約から比較的解放された状態でキャラクターが創作できる方法として、インクブロットなど、自由連想を触発する対称イメージを用いたキャラクターのデザイン方法について報告する。
以上
日本映像学会西部支部
〒815-8540
福岡県福岡市南区塩原4-9-1
九州大学芸術工学府内
報告:会報第170号(2015年4月1日)13頁-15頁